保険はいらない 

■「週末は家族」(桂 望実著、朝日新聞出版、2012年)を読む。
 子供のない夫婦が、施設の子供を週末だけ預かるという話である。何か切ない感じがする。健気な子供の立ちい振舞いなのか、夫婦の生活なのか。夫が劇団を運営しており、預かった子供が役者として出演し、天才的な演技を行うことや、終いには10歳の女の子が脚本まで書いてしまうという話である。親とは、子とは何かを考えさせられる。

■保険はいらない 
日経新聞からの引用である。
「私はいま、民間の保険には何も加入していません。
 もちろん、明日にでもがんと診断される確率もゼロではないわけですから、いつかこの保険を解約したことを悔やむ結果になるかもしれません。ただ、70歳までにがんにかかる確率は20%未満です。50代の間に限ると8%にも満たないのです。
 「何かあったらどうする?」という自問はあったものの、「稼ぐ力が落ちた後も長い老後があることの方が怖いし、そうなる可能性がいちばん高い。対処法として貯蓄を増やす以外にない」と判断しました。
私の解約判断のポイントは、自力で調達可能な金額については保険に頼らないことです。貯蓄が減るのは嫌だからと保険に頼っていると、不安の数だけ保険に入らなければならないことになります。それは日常生活を送る居住空間より、有事の際の避難場所の確保にお金をかけているようなイメージです。私は保険をやめて貯蓄を増やすことが、自分の将来への保険だと考えています。」