無題

■無題

 巷では、仕事始めと報じている。また、車が増えるなあという気持ちが先に立つ。と同時に、現役時代は、賀詞交歓会や新年会で飛び廻っていたこともうっすら思い出す。

 今日の予定はないが、12時30分からのラジオを聴くことで、これに合わせて生活を組み立てる。

 朝は、小ぶりだったが、気温が低いので車でセカンドオフィスに向かう。今日も120円で過ごす。心配なのは出入禁止にならないかである。注文する前にコーヒーが用意されたので、まさかとは思ったが、別の人の分であった。この店は小さいので暖かいね。

 昼になったので店を出る。今日は先に買い物である。スーパーで3000円以上の買い物をして帰る。

 昼食であるが、今日は蕎麦の日である。山掛けキツネけんちん蕎麦になった。旨いねえ。

 昼食後は、自分の部屋にこもり、パソコンでラジオ放送を聞く。プレイバック70年代で、1970年代に流行っていた音楽が掛かる。もちろん、全部知っている。昨日も書いたが、このころの匂いが匂ってくるように感じる。お金はなかったが希望があったように思う。がんばれば報われると信じていたな。結局これは幻想でしかなかった。世の中は不公平に出来ているのが普通であると分かったのは、だいぶ経ってからだった。

 家人が買い物というので付き合う。子供に持たせるサンドイッチ用の材料を買うという。自分は、その後、セカンドオフィスに向かう。朝とは違う店にした。揚げ物を一品追加したら、揚げたてを持ってきてもらった。久しぶりに食べたためか、揚げたてだからなのか、旨かった。

 帰宅すると、スイーツが置いて在り食べろとのこと。贅沢な味であった。こういうのは何日ぶりだろうか。もう、自分の分は買わなくてもいいと伝えた。

 今日は、比較的ゆっくりとした一日であった。

■「これは、アレだな」(高橋源一郎著、毎日新聞出版、2022年)を読む。(その2)

「~急の出費があってもいつでも応じられるようにするために、自らの分は極度に質素にしていたのである。」

「~なにもかも“正しい”世界もまた生きにくい。」

「子供たちは、教えられたことを単に鸚鵡のように繰り返すだけの人間として生長することが珍しくなく」

「ほぼ休みもなく、ただただ続く単純労働と、叱責と圧力の果てに、考えるのも億劫になり~」

「~そいつはまだ21歳なのに白髪だらけなんだ。」

「話が長いのは“自分のことをエラいと思っている(たいていは高齢者の)男性”である。」

「透明になれる薬を飲んだあと誰もわたしを探してない」

「人を年齢だけで判断し、年老いた者には魅力などない、と思いこんでいたのである。」

「日本人は、新しいもの、若いものが好きだ。そして、老いたものに冷たい。そんなふうにして、過去をみんな忘れてきたのである。」

「なんでも教えてしまうのはよくないことを制作者は知っているのである。」

「実際、このおばあちゃんが作る料理のレシピの有効性の最大の証拠は、きわめて長命で健康な本人自身ということになるだろう。」

「集団の戦争より、個人の無責任。」

「彼らの多くは“リーマンショック後に貯蓄をすべて失い、路上に出た”。」

「自分の落ち度ではなく、社会や資本の思惑のせいで、路上に追い出された~」

「わたしは、スマホも持っていないし、新聞も読まない」

「~“オリンピックに反対する人は“非国民”“といった政治家がいたようだ。」

東京湾は糞尿の臭い」

「~“あんな下品な人間”だから選ばれた~」