労働時間改革

■「伝える力」(池上 彰著、PHPビジネス新書、2007年)を読む。
 ためになる内容であった。
「深く理解していないと、分かりやすく説明できない」
「謙虚にならなければ、物事の本質は見えない」
「分かったつもりは怖い」
「人の意見に耳を傾けることから始めよう」
「プライドを持っている人は『そこまで』ということです」
「まず『自分は何も知らない』ことを知り、他者から謙虚に学ぶこと」
「文書修行のためには〜〜〜キーボードで打ち込んで行くよりは、鉛筆やペンを使って手で写して行く方が、より勉強になる」
「『他者の刺激を受ける』という意味では、ブログも励みになる」
「文章力を高めるために使わない単語〜〜『そして/それから』『順接の“が”』『ところで/さて』『いずれにしても』」
「書くことを生業にしている人は〜実に沢山の本を読んでいます。それこそ、年間300冊、500冊読む人も珍しくありません」
「思い立ったらすぐにメモ」

■労働時間改革
日経新聞からの引用である。
 ホワイトカラー・エグゼンプション[ white-collar exemption ]
ホワイトカラー労働者(主に事務などに従事する労働者)に対して、労働時間規制の適用を免除する措置。現行法では労働時間の長さで給与や報酬を決めることが原則になっている。一方で、管理職や専門職、企画立案などでは働く時間の長さと成果が比例しない職種も多い。自己管理型労働制によって、こうした労働者が仕事の進ちょくや生活に応じた柔軟な働き方を行うことを可能にする方式として提唱された。経済界を中心に導入を求める声が高まったが、多くの労働組合から残業代ゼロをめざすものと反発を受けた。
裁量労働制[ free working hours system ]
実際の労働時間にかかわらず、労使協定で定めた時間だけ働いたものとみなして賃金を支払う制度。労働基準法38条に規定されている。「みなし労働時間制」とも。業務遂行の手段や時間配分等を大幅に労働者の裁量にゆだねる必要がある業務に適用できるとされ、従来は研究開発など専門性の高い11業種が対象だったが、企画業務などにも広がっている。導入には労使の合意と労働基準監督署への届け出が必要。
これを広げて、もっと多くのホワイトカラーが裁量労働で働けるようにしてほしいとの要望が経済界から出ています。
 ただし、このような労働時間をめぐる規制緩和には、懸念や批判もあります。大きいのは健康管理面への不安です。ホワイトカラー・エグゼンプションはもちろん、裁量労働制も、労働時間を厳格に規制しないことで長時間労働を招きやすく、健康を損ないかねないとの指摘があります。
 過重労働が原因で過労死に至るケースもあり、問題になっています。総務省の2012年就業構造基本調査によると、男性の正規職員・従業員のなかで週60時間以上働く人の割合は30〜34歳で20%強、25〜29歳、35〜39歳、40〜44歳も20%弱あります。同じく総務省の2011年社会生活基本調査では、健康状態が「良くない」人の割合は、週60時間以上働いている人が最も多いという結果が出ています。健康管理を万全にすることは大きな課題であるといえます。