貰い物

■貰い物

 今日は不燃物のゴミ出しである。ビンも回収してくれる日である。8時ギリギリに出して自宅の戻ろうとしたときに、近所の方が手招きされる。車庫に行ってみるとタケノコが12~3ある。2、3個持って行ってもらえんかという用件であった。高齢者2人でこんなにはいらないだろう。聞けば、他からいただいたということであった。もちろん、丁重にお断りをした。もらえば、当然ながらお返しをしなければならないというのが自分の常識である。

 しかし、世の中そういう方ばかりではない。ある方が入院されたのでお金を包んで見舞としたが、退院されても挨拶一つないという経験がある。心の中で近づかないようにしようと決めている。貰い物にも要注意である。魂胆が隠されている場合もあるかもしれない。

 家人を送った後に、子どもから連絡が入るまでセカンドオフィスで過ごす。

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 いい天気である。ここで電話が入った。フォレストリーダーのMさんからで、のっけから怒られた。何で家に居ないのかと。用件は、会員が作ったクロモジパンのお裾分けということであった。そういえば、グループラインで流れていた。

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 まったく素晴らしい人がいるのだと思う。自宅でパンを焼けるとは、蕎麦ぐらいでは足元にも及ばないねえ。

 しかし、簡単にもらっていいものだろうか。後々に何か別のお願い事をされるようなことはないだろうかと不安が先走る。今後は気を付けたいものである。昔から、ただほど高いモノは無し、と言われている。

 昼は、昨日と同じラーメンである。2食入りなのでこうなる。まったく同じでは芸がないので、アレンジとして、木の芽の天ぷらとワラビを乗せた。まあ、悪くはない。

 昼食後はマストの昼寝であったが、今日は天気がいいので散策することにした。

 これはウワミズザクラだろうか。よくわからないねえ。

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 久しぶりで軽く汗がかけた。この程度で充分である。

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■「老いてこそ生き甲斐」(石原慎太郎著、幻冬舎、2020年)を読む。(その1)

「一度際どい死を免れた人間の驕りは一転して他人の生死の運命に勝手な興味を抱かせる~」

「~老化とは人が生殖機能を失った後に加齢とともに起こるさまざまな衰退現象~」

「感性さえ衰えなければ~一目置かれる老人として存在感を保ち尊敬されるはずです。」

「~死は人間にとって最後の未知、最後の未来ということです。」

「~身近な親しい相手の死は老いた身にはこたえるものです。」

「天命なる言葉もあるが、人の人生を何が司っているのか知りたいものです。」

「~度重なる厄介な病に囚われ続けたのは日頃ろくに運動をしなかったせいだと思います。」

「~血圧に配慮し自宅で何度も長い期間の断食を繰り返す始末でした。」

「~クレッチマーの法則~躁鬱病体質と分裂病体質、そして癲癇体質の三つです。」

「老年になって味わう孤独と寂寥感の解消には~語り合うのが一番いい。」

「ともかく自ら命を絶つ者は老いと戦うことをあきらめた敗者でしかないと思う。」

「老いのもたらす不安や焦りを防ぐためには~それは身の回りの整理整頓でしょう。」

「いずれにせよ人間は不可避な老いに対し歯向かい挑戦しなければ、そのままずるずる押し切られてしまうのです。」

「老いてからの生活を活性化し、充実させるために必要なことは機械的な仕事、つまりルーティンを自分に強いることです。」

「~ルーティンの反復が一種の強迫観念になって、老いによる肉体の心や衰退を防いでくれるのです。」