すごい減量

■「びんぼう自慢」(古今亭志ん生著、ちくま文庫、2005年)を読む。
 最初から爆笑であった。となりの人は気味悪がっていたかもしれない。高級な洒落やユーモアはこうでなければ面白くない。最近のは、つまらんねえ。
「ひとつのことを一生憲命つとめていりゃ、人間いつかは花咲くもんだ」
「どんな遠いところへも歩いて行くんです」
「おれも、この街道の肥やしになっちまのか」
「名古屋から掛川まで歩いた」

■すごい減量
毎日新聞からの引用である。
 「サウジアラビアで3年間寝たきりになっていた体重600キロ超の肥満体の男性が、アブドラ国王の命令で入院し、半年間で約320キロの減量に成功した。サウジ誌サイダティ(電子版)が報じた。「世界最大」の車いすを特注し、リハビリに励んでいるという。
 男性はサウジ南部ジャザンに住むハリード・モシン・シャエリさん。年齢は非公表だが、10代後半〜20代前半と見られる。進行する肥満のため自宅で約2年半寝たきりになり、昨年8月には体重が610キロまで増加した。
 シャエリさんの状況を知ったアブドラ国王が、病院での治療を命令。自宅の壁を壊し、フォークリフトで2階の自室から運び出し、救急車と飛行機を使って首都リヤドの病院に搬送した。病院は専門医や看護師ら36人による特別チームを作り、栄養管理や脂肪除去手術を行い、体重は約290キロに減少した。
 今年1月に面会したサイダティのフセン・アブセバア記者によると、自力歩行はできないが足を動かせるようになっていた。車いすには、特製の滑車付きハンモックに体を乗せてもらって移動。リハビリ中も笑顔を絶やさないことから、病院では「笑顔くん」と呼ばれているという。
 世界保健機関によると、サウジの成人の肥満率は2000年時点で35.6%。地元メディアによると、運動不足や栄養の偏りが主な原因で、近年はさらに増加傾向にある。国民の医療費は全額公費負担。シャエリさんのような極端な肥満の治療は、国の肥満予防キャンペーンの一環として行われている。」