がんばらない

■創作

 ◎春風に背中押されて脚和む      禅智

 天気予報は降水確率70%であったが、家を出る6時半ごろはまだ降っていない。
 北の方へ向かっていくが、南風が背中を押してくれた。この地域特有のフェーン現
象なんだろうと思いながら歩く。
 先週の日曜日にトレーニングをしたので、少し脚がムズ痒くなっているが、風に背
中をアシストされて楽だなあ。脚の疲労が和むようだ。
 仕事始めからは暴風雨、これが春の嵐だ。

■がんばらない
日経新聞からの抜粋である。
少子化による市場縮小、ネット通販の攻勢で優勝劣敗が分かれ、M&A(合併・買収)が頻発する……。戦国時代の様相を強める家電量販店業界で、「がんばらない」ことを経営指針として掲げて成長を続ける企業がある。水戸市が本拠地のケーズホールディングス は11年3月期まで13期連続の経常最高益を達成。11年7月の地デジ化後に薄型テレビ の販売が急減したことで記録は途切れたものの、「14年3月期からは成長路線に復帰できる」(加藤修一会長)という。自信の背景には低価格一辺倒ではなくなった家電市場の変化がある。
 売り場を歩いても販売員は他社ほど積極的には話しかけてこない。代わりに目に付いたのは表示価格の安さだ。薄型テレビなどの価格は近隣のライバル店よりも5〜10%程度安い。ただ価格にはからくりがある。その後の買い物で値引きに使えるポイントがつかないのだ。同社は「ポイントは買い手を囲い込む売り手発想の施策であり、その分値下げする方が消費者のためになる」との考え方から家電量販の常道であるポイント戦略を否定してきた。
 また、いったん話し始めると販売員の商品説明は相当細かい。「家電専門店」を掲げるケーズは販売の対応とアフターサービスに力を注いできた。「圧倒的な購買力を持つヤマダ電機などに純粋な価格で勝負しても勝てない。家電専門店として固定客をつかむことに集中している」(外資系証券)とみられている。「がんばらない経営」の真意とは、「無理をせずにやるべきことを愚直に貫く」(加藤会長)ことであり、経営努力を怠ることではない。」