イートこない

■イートこない

 今日のタイトルは「寿司」になる予定であった。家人がGOTOイートキャンペーンの商品券をくれたので、寿司でもつまもうかと考えていたが、かなわなかった。

 どうも、昔からキャンペーンにはいい思い出がない。以前、勤めていた職場では、無能な経営層が自己満足としか思えない利益計画を立てて、使用人をこき使っていた。自分もこき使われた口である。そうして、計画が達成できないと分かると(毎回そうだが)少しでも近づけようとキャンペーンを行う。これは、自社製品を使用人が販売するということであった。表向きは問題は無さそうであるが、それぞれノルマがあり、達成できない場合は、自分で自社製品を購入して達成率を上げるのであった。覚えている限り、当時50万円もする羽毛布団を飼ったり、何台もパソコンを買った使用人がいた。

 今回のキャンペーンも税金が投入されるので、乗り気でなかったが、せっかく商品券をくれたのだから使わない手はない。通りを走っていると、GOTOイートキャンペーン対象と幟旗がなびいている。お寿司屋さんである。

 中を覗くと、待っている人が多い。受付端末で番号札をもらうと、続いて自分の番号が呼ばれるので、別の端末を操作すると席番号札が出て来る。念のためにGOTOイートキャンペーンの商品券が使えるかレジの方に聞いたら、使えないというではないか。ポイントだけというので、キャンセルした。まったく、いいとこがない。

 そもそも、千円単位である。国民の財産を散財させようという主旨は分かる。なんせ、10万円をばらまいたばかりである。これで、何千円でも食費に散財してくれれば喜ぶ関係者が多いのだろう。しかし、自分のような貧乏高齢者には、縁がない。毎食、昼に限るが、100円から500円程度で賄っている身には千円単位では、いいとこがない。

 つまり自分のとっては、GOTOイートこないキャンペーンである。商品券は使わずにしまってしまった。

 昼はうどん専門店に行った。お寿司屋さんの隣である。そこで、声を掛けられた、最近マスクをしている方がほとんどで、皆似たような顔に見える。声の主は前の職場のツッチーさんであった。二三言葉を交わす。

 話は前後するが、朝はセカンドオフィスへ向かう。今日も常連さんたちとの何気ない会話があった。今日はキノコの話が多かった。Y.O.さんもお見えになった。

■「一冊で分かる戦国時代」(大石 学著、河出書房新社、2020年)を読む。

「力を失えば、敗北と死が待っています。」

「武力によって武力を抑え、はじめて実現する“平和”。」

「家族を殺し、坊主を焼き、あらゆる者を容赦なく死に追いやった織田信長。」

「状況をつぶさに観察し、学習し、準備を徹底し~」

「諸侯は朝鮮人の耳切り、鼻切りに狂奔しました。~“耳塚”があります。」