ユニクロ

■創作

◎外を見せ内を見せ咲く紫木蓮   禅智

 これは、良寛和尚の「裏を見せ表を見せて散る紅葉」のパクリである。この句は、人生いいこともあったし、悪いこともあった。でも、もうあの世へ旅立たなければならない、という心情が良く分かる。
 今の時期、紫のモクレンがアチコチで見かけるようになった。今朝、紫の花の内側が白いことを初めて知った。紫と白が斑になっているモクレンの木を見ていると、人生とはいいことも、悪いこともあり混沌としているなあ、とつくづく思う。自分でも良いと思ってやってきたこともあったし、悪いこともして来た。それが今災いとして降りかかってきたのだろか。さらに、もっと大きな災いがふりかかるのだろうか。
そして、自分は日常のやっかい毎に振り回されながら味気ない人生のまま旅立っていくのか。
こういう人生は嫌だね。

ユニクロ
新聞記事の引用である。
朝日新聞』(3月20日付朝刊)が「ファーストリテイリングが、国内のユニクロ店舗で働くパートらの半分強にあたる1万6千人を地域限定で働く正社員にする方針を決めた」と報じている。ブラック企業の代表といわれるユニクロだから、企業イメージを何とかしたいための苦肉の策だろうが、朝日新聞も「どこまで待遇が改善されるかは分からない」としているように、ユニクロのブラックたる由縁は正社員に対する待遇のひどさなのである。
正社員の半分近くが入社3年のうちに辞めているのだ。共産党の調べによると、休職中の4割がうつ病などの精神的な理由だという。先日対談した山下芳生共産党書記局長は私に、ブラック企業の定義は「大量の新卒を正社員として採用し、長時間労働、過大な仕事を与え、長時間労働パワーハラスメントで短時間のうちに若者の体と心を壊して大量に退職に追い込む。そういうやり方を前提にして利益を上げる企業」をいうのだと語ってくれた。
非正規を切り捨てるのではなく、正規社員をボロ雑巾のように使い捨てるのだから、ユニクロが正社員化を進めれば進めるほど、辞めたり精神的に追い詰められる若者が増えるだけだから、何の解決にもならないと思う。