強風

■強風
◎無理をして体の軋み風の声
 玄関を出た途端に強風であった。予報では夕方から大雪ということであった。雨は降っていなかったが長靴で通勤する。6時半に出ため薄暗い。その中の強風が前途を予感させる。もう40年近く働いている。今考えると若いころはずいぶんと無茶をしたものだ。その時の影響が今頃になって出てきやがる。風にあおられてまっすぐに歩けない。
 帰路はもっと大変であった。氷に雨、強風で傘は差すことができなかった。したがって、ズボンは水浸しであった。それよりも、やっと差した傘に落雷したかと思った。何か振動のようなものが雷光と同時に伝わってきた。こんなのが3回もあるとさすがに怖くなる。

■「作家の決断」(阿刀田 高編、文藝春秋、2014年)を読む。
「365日原稿を書いていますね。作家にはゴールがない。」
「たくさん読んで、たくさん書く」
「意識的に色んな分野の概説書を読んで」
「物書きなんてのは、売れなければ体のいい無職です」
「うまくなる一番のもとになるのは、山ほど短編小説を読んでたということ」
「物書く人が知りたいっていう気持ちを無くしたら駄目」
「最近はインターネットで簡単に他者とのコミュニケーションが取れるけど、それによって感受性が乏しくなってしまう」
「読めばいいということではないけども、絶対的なものに触れてくるのを、まず待つ。それを探し出すための読書というのは必要」
「小説は時代を超えて、永遠な人間性を追求する」
「物書きなんて、ひとつ間違えればホームレスです」
「努力は不思議なもんでね、そのとき無駄になったように思えても実は無駄になっていない」
「書物は一期一会」
「ペンだこを刺激しないと小説の文章がでてこない」
「作家であり続ける、書き続けるってのは半端な努力じゃ無理」
「文芸というのは〜死を賭けた遊び」
「要するに読書です」
「とにかく日記を書け」
「無能無才にしてこの一筋につながる」(芭蕉