強風

■強風
 朝方は雨で家人が子供を送ってから出勤するので自家用車は使えない。体調はいいのでどこかへ行こうとしていたが、風が前庭の紅葉の枝を大きく揺らしているのが窓越しに見える。
 しかし、図書館の返却期限であり、少し明るくなると出かけたくなる。カメラもリュックに入れて出かけるも、風が強くミスドに避難する。ゆっくり本が読めた。コーヒーは短い頻度で4回もお代わりをしてくれたが、それ以上はなかったので何か決まりでもあるのだろか。こっちは、これで十分である。
 図書館へ向かう。雨がぱらついていたが、傘は差せない。図書館へ入ると休館日となっており、返却しかできなかった。もう一冊厚いのがあるので数日は持つであろう。
 昼時間も過ぎており、かねてより目を付けていた。サラダ、サンドイッチ、おかず一品、コーヒー付きで480円のランチを試すべく向かう。レジで頼むと売り切れと言うことであった。2Fでゆっくり本が読めてリーズナブルだったんだが、次の機会にしよう。

■「仔猫の肉球」(雨宮処凛著、小学館、2015年)を読む。
 この著者の名前は「かりん」と読む。
「生きる上で一番大切なのは、日当たりのいい場所での昼寝」
「小さな命が幸せでいられない世界は、人間も幸せでいられない世界なのだ」
「バカは人を救う」
「一度過酷な路上生活を送るということは、人を破壊してしまうものなのだ」
「文学や音楽など、すべての芸術は膨大な無駄の果てに生まれている」
「豊かな無駄」
「今年も一年、死なないようにしよう」
「年を重ねるのはいいことだ」
「私には旅が足りないのだ」
「休む時は、きっと「正しく」休んだ方がいいのだ」
「単純作業は心にいい」
「人間には「失敗する自由」がある」
「我慢には限界がある」
「諦めは、こうして時に死へと直結してしまう」
「この社会や他人が自分を助けてくれることなど絶対にないと諦めている」
「いつだって勝ち続けられる人間などいない」
「頑張ればそれなりに報われて、何かあったら助けてくれると思える社会。いつからかこの国は、その程度のことさえも信じられないような社会になってしまった。」
「「合理的か」「効率的か」ですべてを図る社会は、きっと多くの人を傷つける。」
「ひたすらに「ゆっくり休む」ことだ。」