息白し

■息白し
◎息白し朝の静けさ気の香り   禅智
 朝6時に家を出る。今日も寒い朝だ。この時刻では道路は空いている。道路越しに見えるはずもない山々の方に目をやった時、凛とした静けさに包まれた。
 気のせいか何かが匂ってくるようだ。

■「ゆるやかな生き方」(五木寛之著、実業之日本社、2014年)を読む。
 最初は最近読んだ本の内容と重複していたのだから、またやったか!と一度読んだ本かと思ったが、その章だけであった。
「自分の一生は、雑事に追われてすごした一生だった」
「人生で最も重要なことは、毎日を気持ちよく生きることだと思う。」
「いまのような時代に、気持ちが沈む、心が萎える、鬱をおぼえる、それははたして病気として扱っていいものだろうか」
「人間的な、暖かい心の持ち主ほど苦しいのが、いまの時代なのだ。」
「二十歳から三十九歳までの世代の、死因の第一位が自殺である〜」
「フリーキッシュ(風変り)」
「その時代の空気というか、生きた雰囲気は小説でしか伝えることができないのではあるまいか」
「少年の日々 退屈極まりなかった 世界文学の 名作古典が なぜ 今、読めるのか」
「古典の前でわれわれはおのれの成熟を問われるのだ〜」
「『鬱』という字は、〜草木が勢いよく茂るさま、物事の盛んな状態〜」
「自分の小さな『気づき』(サティ)の積み重ねが、私たちの心と体を支えている」
「世の中のことは、本当はなに一つ確実にわかっていないのだ」
「まずいものを食べて長生きしても仕方がないじゃないか」
「体は必ず何か信号を発している。必死で伝えようとしているのだ。」
「毒も薬になり、薬も毒になる」
「現地を歩く。メモをとる。構想をまとめる。原稿を書く。〜」
「すべてのものは変化する。移り変わらないものなどこの世に存在しない。」
「不可触民というのは、俗にアンタッチャブルとも呼ばれる最低辺の被差別民」
「時代とともに変わる。〜変わらぬものは枯れる。根付くことができない。」
「旅行とは偏見をうるための行為である」
「ゆっくりは速い」