夏の風

■夏の風
◎見上げれば嶺の上から夏の風    禅智
 台風が四国に上陸したとのこと。その影響で、こっちも空一面暑い雲に覆われている。
歩くには都合がいい。もう少し風があればもっといいだろうに。
 歩道を歩いているが、車道に車が一台も通っておらず、エンジン音も聞こえず、鳥の声さえも聞こえない瞬間があった。ほんの数秒だと思うが、なぜか長く感じられた。 静かだ!まるで、異次元にタイムスリップしたような錯覚を覚えた。
 ビルの上にいつものアオサギがいる。今日は北向きである。キジの親子はどうしているかと見に行ったが、その気配はない。

 近くで、農家の方が畑の野菜を収穫しているためである。
 カメラが壊れてしまった。まあ、このくらい使えば本望である。また、出費だなあ。だましだまし使えば、もう少し大丈夫だろう。
 9時00分、胸の不調が有ったが薬は飲まず我慢する。ああ、今日も朝から胸がウイ!
14時20分、ひどくなったのでロラゼパム1錠を服用する。
 また、副作用の眠気との戦いが始まった。
 午後雨が上がった期間があった。山の稜線が青々と見える。いまごろ歩くと、気持ちのいい新鮮な風が吹いてくれるのにと、平野部から見上げ、もう登ることのできないことを寂しく思う。
 電線に鳥を撮るも種類が特定できなかった。
 

■「いよう!」(山田宗樹著、ポプラ社、2013年)を読む。
 おじさんの生き方に憧れるようなことがあるなあと思う。面白い筋立てであった。主人公の幼少から中年まで良くわかる。これに近いことは誰でも体験しているのではと思う。
 表紙の絵が内容を凝集しており良かった。