どうかしている

■どうかしている
◎雲を引き雪を布団に山眠る   禅智
 昨日の夜の話である。私は、眠る前にスタバへ行き、コーヒーお代わり券を出して貰いに行った。100円で同じベンティーサイズが買える。最近、敬遠していたのでわからなかったが100円出すともう8円必要ということであった。消費税5%時代は100円で良かったので、3円ではないのかと思ったが、目の前のアルバイトさんには迷惑をかけられない。ラーメン屋さんに続きコーヒーショップもか、これではいたるところで消費税8%の恩恵を受けている。5%内税の価格に対して、外税で8%取る。影響を受けているのは消費者だけなのか。これでは意地でも買ってやるもんかと思う。
 午後から雨になるようなので傘を持つ。風は強く冷たかったが明るかったので少し暖かく感じられた。
信号待ちで東の方向をチラリと見ると、山が無い。そんな馬鹿な!と普通に見ると、雪を頂いた山脈と周りの雲が同じ色になって、同化しているではないか。雲のカーテンという言葉を思い出したがそのまんまである。これには、驚いたね。ついでに、雪の布団をかぶり春はまだかと惰眠を貪っている山神様が見えるようだ。これは、自分と同化させている。

■「山行記」(南木佳士著、山と渓谷社、2011年)を読む。
 医師で芥川賞作家で山登りを50歳から始めた人であった。
「50歳から始めた山歩き〜」
「〜針葉樹林の香りが〜深く心身をリラックスさせてくれる作用がある〜」
「〜パニック障害とそれに続くうつ病〜」
「どんな夫婦も板子一枚下は地獄。」
「〜身近な他者の心身の不調の訴えに静かに耳を傾けるという行為がいかに大変な作業かよくわかる。」
「感動というのはぜいたくきわまりないもの」
「書くために登るのは山に失礼だとの感情を捨てきれなかった。」
「身を守るために短編のみ書いている」
「〜安全と引き換えに、この場で発揮されなければならない注意力が明らかに劣化してゆくのを体感する。」
「なるべく予定は立てず〜出かける。」
パニック障害うつ病にからめとられ、心地よく生きる以外の人生の目的を捨てた。」