重負担感

■重負担感
 リタイヤして気になりだしたのが行政への支払いである。国民の三大義務に納税の義務があったようだし、現役時代は税金は社会の必要経費であり国民である以上払う必要があるという気持であった。しかし、退役してからその酷税に頭が痛い。
 今日は朝からブルーであった。確定申告に誤りが見つかったので、税務署へ出向き修正申告し、7万円以上追徴課税された。職員の言葉は「自分から申し出たのでペナルティはありません。延滞金だけ別途請求します。なあに、数千円ですよ」
 この数千円が大事な生活をしているのに、なんと上から目線の考え方か!偶然であろうが一軒隣が銀行である。5分後に払い込んで来た。
 まあ、これは自分が間違っていたのだから我慢の範囲であるが、大きな金額である。システムエンジニアをしていたころは、いろんな会社の給与計算システムを設計したりと所得税法は自信を持っていただけにショックであった。
 昔といっても30年くらいか、減税論議が国会などで議論されているのを白けた気持ちで聞いていた。所得税を下げるから健康保険料を上げるなどバカバカしい思いを思い出した。
 年金暮らしの方が、暮らしにくい国になったと自ら命を断たれる事件もいくつか起きている。
 消費税にしてもしかりである。最近、市役所から消費税分の負担分を低所得者に還元するので手続きして欲しいとあり、読んでみると一回限りで3千円であった。
 所得税、住民税、固定資産税、消費税、健康保険料、介護保険料など生きている限り必ず必要な行政への支払い金額の総計、つまり国民総負担額は議論されているのだろうか。縦割りで、てんでに元気のいい金額を請求されるので、怒りがこみあげてくる。健康保険料が下がったと大真面目に言っている偉い方がいたが、きわめて少額である。雇用保険給付も下がった。
 幸い、自動車取得税、重量税、ガソリン税揮発油税だったかな?)、酒税、たばこ税などは縁を切った。
 取る時は思いっきり数万円単位でやるくせに、還元と称して数千円ではだれも納得しない。
 小さな政府などと言っていたのもつかの間自分たちの権限を最大限に発揮して、いい思いをしている人間のなんと多い事かとあらためて思った。
 自分のできることは、せめて住民税分の本を図書館から借りて読むことぐらいか。
 ああ、住みにくい世の中になったもんだ。低福祉高負担という気持ちである。
 携帯端末に勝手に迷惑メールを送っておいて、その通信料が受けた人から取られるという点は裁判になったことまで知っているが、その後フォローしてないので分からない。これなんかも、まったく納得できない。
 カタログを勝手に送ってきたり郵便受けに入れられる。これを捨てる負担をなぜ負わなければならないのか!どうせなら、A4サイズで裏が白い紙にしろと言いたい。