空(くう)

■空(くう)
◎春雨に空即是色手向けられ    禅智
 朝から小雨が降っており傘を差して出勤する。静かないい朝である。自宅の庭木に蜘蛛の巣が張っているが、ドーナツのような形であり雨できらめく様が面白い。
一瞬、記憶が飛ぶということを何回か経験している。これは空(くう)の体験ではないか。小学校の桜が満開だ。選挙カーがうるさいなどとその場では考えていたと思うが、何も考えていない時間が一定以上あるようだ。♪不思議ね、記憶は空っぽにして〜というZARDの歌詞を思い出す。そろそろ、危なくなってきたかなあ。

■「徘徊タクシー」(坂口恭平著、新潮社、2014年)を読む。
 車一台で徘徊タクシー会社を作る発想、いや行動力が面白かった。若者の特権なのだろうか。本の内容よりも著者の略歴と著作の方も興味を持った。0円で生活するという本を何冊も出版されており、一冊読みたいと思った。