チューリップ

■チューリップ
◎雲湧きて心惑わすチューリップ    禅智
 朝から本格的な曇りである。空一面きれいな雲で覆われている。ふと東の空を見ると真円の雲が・・・と思ったら太陽であった。こういう日は、心が静かになるので思考しやすくなる。そう思いながら歩いていると、鮮やかや色のチューリップが道の脇に咲いている。これで、物思いにふけっている考えが吹っ飛んだ。つくづく花の力は大きいと考えさせられた。
 昼からは、春らしい天気になった。立山連邦を見ると、雲に浮かんでいるように見える。

■「ヒマラヤの風にのって」(吉村達也著、角川書店、2012年)を読む。
 末期ガンの闘病記であった。不思議にジメジメしたところがない。著者が作家だからだろうか。
「もうそろそろ来るものが来た」
「ガンだというのに、こんなに精神的に安定している日々はないのだ。」