ギフチョウ

ギフチョウ
◎かたかごに気品ただよう蝶の舞い    禅智
 昨日の散策会の余韻がある。カタクリの花とギフチョウのツーショットは新聞の載るレベルの構図である。残念ながらボケてしまったが、目的達成である。カタクリの紫色は気品が漂う。そして、群生している様は荘厳な趣がある。ギフチョウは天然記念物に指定されており、オス、メスはあると思うが、そのきらびやかな羽の模様を見ると、やはり女神、春の女神と思いたい。カタクリの群生地を飛ぶギフチョウは春の使者としてその地位を不動のものにしている。

■「二歩前を歩く」(石持浅海著、光文社、2014年)を読む。
 昔から推理小説はあまり読んでいなかったが、この本は面白い。自然に歩くスリッパや2歩後ろに付きまとう亡霊や決まった時刻に点灯する電気など、どうしてこういうことが考えられるのかに感心してしまった。ナナカマドというタイトルがあり、山の話かと期待したが、知らないあいだにガソリンが給油されるという不思議な話であった。ミステリー、ホラーの範疇なのはジャンルはどうでもいいが新鮮さがいつまでも頭に残った。