出費

■出費
 朝からひどい天候である。雨に風という徒歩にはひどい天気である。こんな日は、一日中家で本でも読んでみたいと思っているが、読む本がない、水がない、駅周辺に用事がある、メガネを買う、銀行へ行くなど忙しい日である。
 さすがに、図書館まではバスを使った。さて、駅まではどうするか悩んだ挙句に歩いたものだからズボンがずぶ濡れで、ホテルの暖房で乾かして会場に臨んだ。
 今日の自分の財布からの出費は7万円ほどであった。

 以下は、過去に撮った写真で気にっているものです。

■「散歩のあいまにこんなことを考えていた」(松浦寿輝著、文藝春秋、2006年)を読む。
「私の戦場は原稿である」
「〜安い練習帳を持ち歩き、行き当たりばったりに入った喫茶店で開いては、頭に浮かぶさまざまの思考の流れを水性ボールペンで書き連ねてゆく」
「老いと死に向けて、旨い朝食を日々の小さな楽しみとしながら淡々と生きていきたい」
「どのページまで読んだかを示す目印としてページの間にぱらりと挟んでおく紐、あれは出版用語ではスピンと言う」
「鳥や花に入れ上げると、今度は俳句でも詠みだすのだろうか」
「〜自分をもう一度『初期化』できるような環境に身を置く〜」
「わたしが好きなのは〜カフェでものを書くことだ〜カフェに機械は馴染まない」
「〜町の人々が普通に出入りする市営や町営の図書館で時間をつぶすのは旅の大きな楽しみの一つである」
「物に執着して生きることの空しさを改めて肝に銘じた」
「忘れることがなければ、人間は生きていけないのである」
「書物の魅力は何と言ってもその小ささにある」
「〜自分の手にペンを握って文字を書くのが好き」
「〜他人をどう利用したら得になるかをいつも考えている気配がまざまざと伝わってくる〜」
「情報化時代なんていうけれど、人間が生きてゆくうえで真に必要な情報なんてそんなにたくさんあるはずがない」
「何をどう書いてももいいのが小説である」
「本から本を作る。」
「花腐し(はなくたし)」
「空木という名前は、幹が中空であることに由来している。」
「〜生の時間の持続がひとたび絶え、また別の時間が始まったような気がしている。それを老いと呼ぶのだろうか。」
「〜読むことよりもはるかに愉しいのは読み返すことではないか」