火打山登れず!

火打山登れず!
 このところ登山のトーンが下がっている。原因は、自家用車を壊して大金がかかったことである。先日も、雷鳥沢に行ったが、室堂乗越までしか行かなかった。
 実は、お盆に北アルプス縦走の話があり、参加を表明している。全行程4日間で毎日10時間程度歩くというもの。しかも、自分は過去に一部実施している場所である。今の自分は本当に登山は出来るのかと確認することにした。10時間歩くのはさすがに大変であるが、里山では低すぎる。近くて整備が行き届いている山を物色していたら、火打山が候補にのぼった。高速を使えば2時間少しである。
 しかし、お金がなく時間がある失業者としては、当然下道で行く。前日の夜に出発して仮眠を取りつつ朝6時に到着した。

 なかなか重々しい登山口である。

 途中のチェックポイントの黒沢橋である。ここまで、コースタイム65分で、自分のかかった時間が55分なので合格である。実は、登山口からここまでは木道であった。

 ここから本格的な登山道になる。十二曲がりという場所についた。急坂なので12回もつづら折りに登山道を作らざるをえなかったと考え、グローブを付ける。しかし、急坂には立派な階段があり、拍子抜けした。
 このころから、体調に異変を感じる。水を飲みすぎることだ。こういう場合はろくな目にあっていない。

 ここが終了である。大したことはなかった。しかし、地図の通りここから急登であったが、びっくりするような急坂ではない。まあ、普通の登山道である。

 全体を9kmのどのくらいかが分かる、こうした標識がある。もう4kmで2時間と言ったところか。

 私の体調は最悪の状態になった。少し前の白山、今年の赤祖父山と同じ症状である。寒気、吐き気、下痢の三拍子であった。この原因は分かっている。水を飲み過ぎているので、汗が大量に出る。しかし、山の中は日陰も多く、風も吹いているので、汗が冷えるという、いわゆる低体温症である。しかし、対策も分かっていた、もう一枚羽織っていわゆるレイヤードによりアンダーとの間の空気を体温で温めるのである。
 この結果、だいぶ楽になった。脚や心臓は何ともない。これくらいの山なら楽勝であった。何とか半分まで来て時間を確認したところ、コースタイムが100分のところ150分かかっている。これで、頂上まで行けないことが判明し、リタイヤである。選挙で数%の開票率でも当選確率の「確」でるが、自分の場合このままのペースで行けば、夜中になる。今回は、リタイヤしたので、13時に戻ってこれた。これに4時間加わると危なかった。
 RCサクセションに「雨上がりの夜空に」という歌があってその中の歌詞に「どうしたんだHey Hey Baby」というのがあるが、ほんとどうしたんだろう。
 北アルプス縦走はお断りすることにしよう。迷惑はかけられない。あ〜ぁ!
 野鳥は、カケス、ヒガラ、たぶんアカゲラが鳴いていた。撮影は出来たが図鑑登録候補ではない。
 昆虫も何匹かいたが、代表してアサギマダラを載せる。