早くも挫折か!

■早くも挫折か!
 今日から本格的な授業が始まる。『何の学校?』という問い合わせが多いが、非公開ということにする。3日ほどブログを見ていればすぐに分かるというのが非公開の理由である。
 今日の授業は、校庭の木の枝を2種類生徒に渡し、A4のコピー用紙にスケッチと特徴を文字で書くことがあった。それぞれ、1時間づつである。
 まず、ここで木の一種類の名前が分からない!(トホッ!)
 スケッチは植物を理解する有効な手段である。ここまでしげしげと見たことはない。次いで、特徴を文章で書くことは、スラスラと書けた。互生、単葉、鋸歯の状態、樹皮などを10項目程度書いて余裕しゃくしゃくの顔をしていたら、先生より『専門用語を使わないで書いてください』という。書き直しましょうかと聞いたら書いたもんはそれでいいとなった。
 互生は互い違いと言い直せる、単葉は一つの葉で比較の複葉との違いは根元に芽があるかないかで区別できる、鋸歯はギザギザでいいだろう。葉脈はどうか。専門用語なのかと悩む。
 終わった後は、共通事項と相違事項を書きだせという内容であった。
 共通事項で大きな抜けがあった。それは、色が緑ということが抜けていた。確かに赤い葉もある。(トホホッ!)
 二つ目の木を自分はウラジロガシとしていたが、シラカシであった。(トホホホッ!)
 こんなもんも分からんのか!ウラジロガシが平野部にあるとでも思っとるのか!と口では言われなかったが、思われていただろう。シラカシとアラカシとウバメガシの区別を最低付けれるようになってくださいと言われる。
 今日は初回なので植物の覚え方の授業であった。スケッチして特徴を捉えたら、初めて図鑑を見る。そして、図鑑に書かれていない特徴を図鑑に書き込むか、ポストイットで貼ることを繰り返すことが覚える方法のひとつである。
 このことは、何を意味するかというと図鑑の内容をしっかり理解していることが必要ということである。そうしないと、自分の観察事項との違いが理解できない。
 最低限、図鑑の内容は覚えなければお話にはならないことは分かった。(トホホホホッ!)
 ちなみに先生の図鑑は余白が無いくらいびっしり書き込みがされている。図鑑の誤りも見つかったという。(参った!)
 これまで、森林ボランティアナチュラリストとしてある程度、分かっているつもりであったが、どうも自分の今の知識は白紙同然であることが分かった。
 確かに、あまり知らなくてもボランティアだから許してよ的な甘えがあったようだ。協会の上層部でもどうせ忘れるのだから植物の名前は覚えなくてもいいと聞いたこともある。
 しかし、この考えには賛同できない。なぜ忘れるかと言えば覚えているだけだからであると思っている。理解された内容はそう簡単に忘れない。少し前にも気が付いてホームページ上で図鑑を作成しているが、ここに紙の図鑑に書かれていない特徴を書けるように設計した。自分のこの考えは間違っていないことが分かった。
 森林ボランティアの講習会でも30種ぐらい覚えればだいたい網羅できますと聞いていたが、今回の学校では最低100種類覚えて(理解して)欲しいという。
 学校を卒業した後は、独立・開業も視野に入れており、知らないと仕事にならず、間違えると信用を無くす世界に入ろうとしていることに足がすくむ思いだ。
 『か、なんだったけ?』『あれと似ているが、名前が分からない。』『ほら、あれ、あれ、あれ・・・』『○○の仲間でしょう』『分かりません』
 こんなことを言っているようでは、お呼びでない、ということであった。
 どんな分野でもお金をもらってする仕事(プロの仕事)は厳しいねえ。