富山の庭

■富山の庭
 いい天気であった。朝は久しぶりにゆっくり寝ていることが出来た。7時などに起きたのは何日ぶりだろうと思う。今日の予定は3つで、午前中に終わるので昼からはゆっくり休養と考えていた。
 富山駅前で匠の技展をやっており、学校からも見てきたほうがいいと言われていたので出かける。朝の散歩も兼ねて駅へ向かう。10時からなので、時間がありすぎる。途中の進行状態をみていたら、同級のFさんに出会う。説明会は10時からなのにと思って聞くと、あまり人が多い場所は苦手らしい。
 1時間ほどの待ちがあるので、ゆっくりベンチにでも座っておれば良かったが、根っからの貧乏性のため、2番目の予定の医者へ向かう。土曜日もやっているので助かる。

 オープニングセレモニーが始まったが、関係者しかいない。テレビカメラも来ていたので死角に移り、通行人を装う。説明を聞いたら、まだ工事途中ということが分かった。それを、仕上がる過程も見ていただきたいという形で説明される。岩もそれぞれ意味があり、多少こじつけという感じは否めなかったが悪い気はしなかった。
 あまりにもギャラリーの少なさに気落ちして30分ほどで帰ってしまった。同級生の姿はなかった。やはりこのこの程度なんだろう。
 そして、図書館に向かう。途中街路樹の同定をしながらであるが、まだまだ知らない樹が多い。ムクドリ対策中の看板がイチョウの樹に掛けてあった。
 図書館では、2Fでイベントをやっているらしく、拍手がときどき聞こえる。
 読みたい本も少なくなったが、ゆっくり物色して帰宅する。
 昼食後、ゆっくり昼寝をしていたら、知り合いの方から電話が入り、ゴヨウマツの剪定をして欲しいような内容であった。ありがたいことだ。しかし、まだやったことはなく、卒業する1月末以降でお願いした。
 さっそく、ユーチューブでゴヨウマツの剪定画像を確認したが、クロマツと同じであることがわかり、一安心である。
 今月からあまり予定は入れておらず、久しぶりにゆっくりした休日になった。

■「山本さんのいいつけ」(山口 瞳著、河出書房新社、2011年)を読む。
「〜私は貧乏せよ、平気で貧乏せよ〜」
「〜できるだけ貧乏することを心がけようと思う。それと、できるだけナマケモノになろうと思う。」
森鴎外をまだ全部は読んでいない。」
「いつものような無力感というか寂寞感(せきばくかん)というか、なんとも頼りないような怖ろしいような感じに襲われる。」
「ぜいたくは味方だ」
「〜だから、やっぱりぜいたくを知らなくちゃダメです。そうしないと、とんでもない間違いを起こします。」
「〜趣味としては水彩画と書の勉強をはじめようと思っている。」
「〜勝負のつかない世界に逃げた〜」
琥珀(こはく)は松脂(まつやに)が何万年か地中に埋もれて石になったものである。」
「毎日のように散歩にでる。」