祖父岳(桂原登山口)

■祖父岳(桂原登山口)

 全国的に雨予報のため、県外登山は中止し、県内の山にした。午前中は晴れそうなので、低い山が選定された。毎回登山の日は歩数が足りなくなるので、待ち合わせ時刻よりも前に到着し、日陰を選んで歩いていた。花が咲いていた。

 メマツヨイグサと出た。

 くさのさんにピックアップしていただいて、登山口に向かう。自分は何度か登頂経験がある。途中に登山口の標識が見えたが、自分の記憶とは違っているので、先へ行ってもらう。まだ、そこまでは落ちぶれては無いと思っている。

 しかし、大きな落石があり車は通れない。とても、人間の手で動かせるモノではない。

 そこで、仕方がないので、さっき見た登山口の看板を頼って戻る。車は、邪魔にならないように、トンネル前に停める。

 こんな登山口は初めてである。祖父岳の印象は岩の急登である。なんか、雰囲気が違うね。自分の持っている「富山の百山」の本では、この登山口の記載はない。しかし、改訂版では載っていることが後から分かった。

 まあ、登山口と書いて在るのであるから、登頂できるだろうと進む。

 登山道は、ほとんど水平道に近い傾斜でつづら折りに作られていた。

 くさのさんは、後ろで剪定をされながら登って来られる。

 ササを担いでいるので、何かを聞いたら、虫よけということであった。これを振って追い払うのであろう。

 昆虫がいる。スジコガネと出た。

 こんな道を歩いているのである。

 おお、アサギマダラがゆっくりと舞っている。ジャストタイミングであった。

 まったく、傾斜のない道である。しかし、どの道から登ろうと標高差は変わらないので、どこかで急登があるはずと覚悟する。

 樹林帯は、木陰なので涼しいね。

 ロープ場がちょこちょこ出てくる。今日は、新しい靴で登っている。理由は、今年の冬にかかったしもやけというか凍傷の後遺症が残っており、登山靴のように横から圧迫されると痛くて歩けないからである。しかし、登山道ではだいぶ圧迫されたね。

 ロープなどあるものは何でも使う主義である。

 なかなか親切に標識がある。なんか安心である。

 ここで、半分ほどか。

 やはり急登が待ち受けていた。

 くさのさんは、ロープを使わずに普通に急傾斜を歩いて来る。

 自分は、ロープをしっかり握る。

 もう少しである。

 振り返ると、くさのさんは剪定をされながら歩いておられる。

 ここで先にいってもらう。くさのさん、登頂である。

 この山は、独立峰なので眺望がいいとされている。ここで分かった。自分はかつて登った登山道の反対側の道であった。

 集合写真を撮る。

 頂上を散策するくさのさんであった。

 この標識は昔からあるのだろうと思う。

 下山である。しかし、足が痛くてたまらない。今シーズンの登山は止めた方がいいかもしれないという気持ちが湧きあがって来る。

 セミの抜け殻である。

 下山したが、ウエアが汗びっしょりなので、30分ほど日向に座って乾かす。

 くさのさんが見えなくなったと思ったら、何と!何と!トンネルの上に座っておられる。どうやって、上がったのだろうか。

 おやつに、ヤマグワである。

 だいたい昼に近づいたので、昼食である。気温も高いし、お腹も減ったので、やはりこんな日は、冷たい蕎麦がいいとなり、いつもの店に向かう。

 移動費の清算と来週の打合せも兼ねて、喫茶店に入る。このメニューは気に入っている。

 なかなか面白い山であった。しかし、自分の足の状態が耐えられないという課題も分かった。悩ましいね。医者へいこうかどうか、まだ決心がつかない。