杭作りと雪囲い

■杭作りと雪囲い
 昨日の予定では、移植したモチノキに支柱を立てると聞いていたが、予定が変更になった。なんと、杭を作ることになった。垣根には必要である。
 2mの角材を5等分に10cmの長さで尖らせる杭である。
 ホームセンターなどでも見かけるが適当に先端を削ってあるのではなく、作り方があった。まあ、当然であろう。
 端面に十字を引き、4辺の中心から10cm下の角まで鉛筆で斜めに線を引く。それをノコギリで切るのである。まず、鉛筆を木はさみで削るとは驚いたが、よく削れる。
 問題なのはノコギリの使い方であった。先生の見立ては30分ほどで終わるものと考えていたが、自分の組は半日で5本のうち2本しか作ることができず時間切れとなる。
 要するに、真っ直ぐにひけないのである。角度も深く固定が効かない。この作業で疲れることはないというが、息も切れ切れであった。平たく言えば下手なのである。
 すでに終わったメンバーからアドバイスが入る。自分のはひくときに弓なりになっているということである。いかに、真っ直ぐにひくことが難しいかが実感できた。
 午後からは、学校の樹木に対する雪囲いである。これまで、芯木吊り、三俣などはやったが、いわゆる棚と呼ばれる雪囲いである。樹木はツツジのようであったが、ツツジも苦手で名前は分からなかったが、図鑑で見るとヒラドツツジのようであった。
 片屋根方式という工法である。道路でよく見かける囲いの上に竹がたくさん渡っている雪囲いである。幅2.5mで高さが1.2mほどの垣根であった。

■「静かな生活」(大江健三郎著、講談社、1995年)を読む。
「〜父の避難場所に必要なのは樹木。」
「〜ついにはガクッと頭を垂れてしまう。その自分のことを自動人形化すると呼んでいる〜」
「落ちこぼれ」
「生命の木」
「〜老人たちにはいかなる希望もないが、子供たちなら、〜」