休息日

■休息日
 朝から雨である。こういう日は休息するに限る、と書くと、いつもだろう?と突っ込みが入ることだろう。
 朝6時ごろに起きて新聞に目を通し、自家用車不要と告げ二度寝する。午前中いっぱい横になっていたが、昼食を食べるために起きる。
 そして、散歩である。幸い雨は上がっていたので、図書館まで歩く。
 途中、庭に花の咲いている木があった。散歩で目に入る樹木がよどみなく分かることが第一関門としている。う〜ん!分からんなあ、といつものことである。

 図鑑で見ても分からない。こんなんでは、当分フィールドには出る資格は無い。
 そこで、研修の復習をすることにした。どこをどう間違えたのかをしっかりフォローしておかないと二度三度繰り返すことになる。植生で分からないのがいくつかあるのは困ったことである。この中から15問の問題がでるという。
 高尾山植生
「イロハモミジ、アスナロ、スギ、テイカカズラ、サワシバ、アブラチャン、ヒメコウゾ、ヤマグワ、ミツバウツギ、アオキ、タマアジサイヤマホトトギスアカメガシワマタタビ、ハンショウヅル、ミズヒキ、コクサギマンリョウ、ツタウルシ、ウリノキ、コゴメウツギ、イタヤカエデ、ミズキ、ヤマブキ、ヤマウコギ、シオデ、ナルコユリヤブツバキ、マルバウツギ、イワタバコ、ハルユキノシタ、ガクウツギ、アラカシ、アサダ、ダンコウバイ、サルトリイバラ、ハナイカダモミジイチゴ、カヤ、ヤツデ、ヒサカキ、フジキ、アカガシ、ウバメガシ、コウヤボウキ、モミ、アセビウラジロガシ、メグスリノキ、ムラサキシキブ、ウグイスカズラ、シキミ、ヤブムラサキ、ミヤマシキミ、シロダモ、キヅタ、フタリシズカ、アカシデ、ホウノキ、ハリギリ、ヒイラギ、コナラ、カツラ、ウラジロノキ、カゴノキ、カラスザンショウ、イヌブナ、ブナ」
 まずは、ヒイラギの刺のない枝が出されたが付いている葉が全て全縁であり、ヒイラギのヒも思いつかなかった。
 次に、ローリエである。こっちの方で見たことはないので油断していたのだろう。ゲッケイジュもフォローしておきたい。
 クリとクヌギの区別方法を知っていたにも関わらず先端の刺が黄色かったにも関わらずクリと答えてしまった。部屋の中が暗かったという言い訳が出そうになる。
 ムクノキも分からなかったね。これは初心者レベルである。
 13問までが合格ラインのようであった。先生曰く、たくさん間違えた方はたくさん覚えられるという楽しみがあっていい、という。
 イタヤカエデには参った。地元で見かけるのと形が全然違う。

■「アジサイはなぜ葉にアルミ毒をためるのか」(渡辺一夫著、築地書館、2017年)を読む。(その2)
「ヤマグルマは、外見は広葉樹だが、道管を持っていない。かわりに仮道管を持っている。幹の内部は針葉樹の構造なのである。」
「キャビテーションとは、吸い上げる水の柱に泡が混入する現象である。」
「長い楕円形で、葉先はとがる。革質で厚い。粗い鋸歯がある。漢字で山車と書くように、長い葉柄の先に葉が車輪状につく。」
「ドロノキは泥ノ木と書く。〜材が柔らかく泥のようだからその名がついたのだ。」
「幅の広い楕円形で、長さは10cm程度。葉裏は白っぽい。長枝には互生、短枝には束のように集まる。細かい鋸歯。」
ヤマツツジ・・・花弁は五枚あるが、一部の花弁には斑点がある。この斑点は蜜標(ブロッチ)と呼ばれ〜」
ヤマツツジは半落葉性〜春に出た葉は秋に落葉し、夏に出た葉は越冬するのである。」
「〜多くのミヤマキリシマの花には、ほとんど蜜標がない。」
「フジアザミ、フジハタザオ、ミヤマオトコヨモギ、イタドリ、オンタデなど、パイオニア植物と呼ばれる〜」
「窒素は、光合成を担う葉の葉緑素に多く使われる。〜多くの落葉樹は秋になって葉を落とす際に、窒素を幹に回収する。〜ミヤマハンノキは〜窒素を回収しない。〜根粒菌によってふんだんに手に入る〜ミヤマハンノキの落葉には窒素が大量に含まれており〜土壌は肥えていく。」
「ミヤマハンノキ・・・広い卵形で、互生する。葉の周囲に重鋸歯がある。花は垂れ下がっている大きなほうが雄花、枝先に立ち上がっている小さな方が雌花。」