沈着

■沈着
 雪がひどかったが、徒歩通学のため1分と違わず到着した。マイカー組が遅れていたが、結局遅刻は2名だけであり、なかなか立派な態度である。
 登校したら先生方が除雪をやっているので、少し手伝う。
 午前中は講義で午後から実習であった。
○飛石作業のポイント
1.石の配石
2.石の扱い、合端の取り方
3.石は水平で、天端はそろっているか。
4.石の座り
5.ちり高は3〜5cm
6.ちりがきれいに出してあるか。
○延段のポイント
1.角石の選び方
2.天端の揃いが平らか。
3.目地が均一か。
4.四ツ目、通し、八巻目地は禁止。
5.突き固め。
○蹲踞の構成
・手水鉢(ちょうずばち)、前石、手燭石、湯桶石、海
表千家は手燭石は左側、裏千家は右側になる。これを、表裏左右と覚える。
・海の向こうに手水鉢がある形式を向鉢で自然石が使われる。海の中に手水鉢があるのを中鉢といい見たけもの、創作ものの手水鉢が置かれる。
 蹲踞のイメージは『谷川の清流、こんこんと湧きいずる岩間の泉、あるいは滝の落ち水、そのようは山間の清水に手を浸し、口をすすぐ・・・・。』
 午後からが最後の練習に入る。練習の成果が出て丸太の天端切りは上手く出来た。しかし、今度は、これまで問題がなかった竹切りで段差ができる。明日は、補強練習である。出来映えは・・・・・・・ファイヤーであった。
 しかし、どんな結果であっても何を言われても笑われても、身体の中から何も湧いてこない自分がいた。今週校内試験であるが、これも・・・・・ファイヤーであろう。
 私の心は深く深く沈み込み、行きつくところまで行き着いた感じがしている。

■「日本の『運命』について語ろう」(浅田次郎著、幻冬舎、2015年)を読む。
「歴史とは何のために学ぶのかといえば、自分が今、こうしてある座標を学ぶためでしょう」
「〜日本史は選択科目です〜自分が生まれて育った国の歴史を勉強しなくていい、知らなくてもいいなど、世界中の国を見渡しても、ただ一国もないはずです。」
大名行列では一切荷車を使わない」
「歴史と史実は違います。歴史とはその国の人々の共通の記憶〜客観的な事実、史実による議論を期待するのは難しい」
「土地の名前を変えるなど、それ自体が文化の破壊です」
「私たちにまず必要なのは、歴史をきちんと知って、考え方の整理をつけることです」
論語をはじめとする四書五経は過去の教えです」
「答案はまず文字が上手でなければなりません」
「〜文字は縦に書く。それ以前に、手で書くことですね。」
「攘夷の攘とは打ち払う、夷は外国を意味します」
「〜法より大切な礼というものがあります」
「科学は経験の累積によって確実に進歩をとげるが、人類が科学とともに進化していると考えるのは重大な錯誤である。」