もぐらたたき

■もぐらたたき
 本日5名欠席であった。実技は昨日の課題の精度を確認するところから始まった。天端の斜め切りは致命傷であるとのこと、約3mmも傾いている。そして、支柱の間隔は上と下が25mm違う。
 問題になった石材は、約2mm傾いている。この状態を自分では平行と見えているのである。しかし、見る人が見れば傾いているのである。
 もう一回課題を製作している方が多かったが、自分は弱点補強の部分練習を行った。数日前に天端切りを指摘され何とか立つまでになったが、戻った。竹は段差が出ないようになった。天端切りを15回行う。ほぼ9割で支柱が立つが、間に別の作業を入れた後に天端切りを行うと1〜2mmほど斜め切りになってしまう。
 先生曰く、普通は10回ほど連続で切れれば体に染みついているはずだが・・・・。と、自分の資質に言及された。
 先日からの総合練習で感じているのは、指摘され直った箇所も再び戻るということである。0.04の視力しかない自分に1.5の視力検査の文字を読めと言っているように聞こえる。身の回りには努力だけでは成し遂げることが出来ないことが、たくさんあるのである。今回学校に入ってそのことが分かっただけでも価値があった。
 講義は、飛石であった。来週、茶庭で使用する関守石を作るので各自適当な石を持ってくるように指示があった。下の座りが良く、平べったい饅頭のような石がいいようである。わびさびの世界なので色は黒っぽい方がいい。
 茶庭の飛石が発展した理由;
 ・打ち水した地面の湿りが歩行に不都合
 ・腰掛(待合)から中門に向かい蹲踞(つくばい)から茶室への道案内
 ・飛石の上を歩けば苔などの植物を痛めなくて済む。
 短所;
 ・実用本位のものではない。
 ・足元に注意が必要。
 長所;
 ・おのずから近くの植物に目が映る。
 一足一足、飛石を踏む外さぬように、奥山の中をさまよい、踏みしめるごとに移りゆく風情を心にとめる。一歩が一町一里を示すこともあれば、一歩が一つの峠を意味することも考えられる。

■「敗者復活戦」(高任和夫著、講談社、2008年)を読む。
「人の寿命ほど当てにならないものはない。」
「組織は統率者を失うと崩壊する。」
「夫や父親の役割を終えたのだ。」
「リタイヤといえば聞こえはいいが、要するに失業者なのである。」
「〜ロバはいくら旅をしたって馬にならない〜」
「楽な商売は危険〜」
「〜脳はすでに硬化している。」
「〜こういう経営者の下で働いても消耗するだけだ〜」
「〜リタイヤして、かえって忙しくなった」
「〜会社に依存したくない自分を否定できなくなっていた。」
「殺さないまでも、廃人にすることぐらいできるだろう」
「〜夫や父親の不在も日常的なものなのだ。」
「この病気は、薬が進歩しているものの、要は本人に治す意志があるかどうかにかかっているのです。」
「人間というものは、普段と違ったことを考えているとき、変わった場所を指定する。」
「おれは不要な存在なのだ」
「酒は体力と気力を奪うだけではなく、時間も奪う。」
「一日一快・・・一日に一回、快適なことや心地よいことがあれば、それで幸せだと思う心境〜」
「〜人の心がほんとうに癒されるのは、森に入って樹々をみることだと見抜いた。」
「五十八歳という年齢は、ほとんどの社員に人生の転換をせまる。」
「人生というものは、しょせん退屈なものだ〜」
「これまで行き当たりばったりで生きて来たのだ」
「アルコールによって前頭葉が委縮しているのです。」
「人間が失敗するのは、得意な分野でなの。」
「自然から離れれば離れるだけ、おかしくなる。」
「〜人は必ず何かでつまづく」
「男を退屈の地獄から救うのは、仕事以外にありえないね」
「〜善意だけでは経営できない」