造園学校修了

■造園学校修了
 今日は修了式である。清掃と後片付け後、式が始まるまで庭のDVDを見ながら過ごす。皆も同意見であるが、面白かった!、充実していた!と思う。今日で最後なのでまとめることとする。
1. 自分に還暦を過ぎてから職人のような仕事ができるのか?造園業界に入ることができるのか?入っても付いて行けるのか?と、日々不安や迷いを抱えながらの日を過ごしていた。しかし、実習などを通じて自分のその才が無いことを自覚した。
 一例を挙げれば目が悪いことである。ちなみに、先生の視力は2.0とのこと。はっきり見える状態で行うことと、ぼやけて見える状態で行うこととは全く異なり、これは努力では解決できない資質である。最大19名いた同級生も卒業時に17名であった。そして、把握しているだけであるが、造園業界に進む人は5〜6人のようだ。
 造園は、仕事としてはやれないが、趣味や特技として付き合おうと考えている。
2. 通学路は片道約4kmであったので、徒歩通学を選択した。朝夕に8km歩いていたので、修了時にはさぞかしスリムになっていると考えていたが、体重は逆に増えてしまった。雨の日も風の日も雪の日も嵐の日も徒歩通学をし、無遅刻無欠席であった。2日間ほど家人に送り迎えを頼んだ日があったとことも思い出した。
3. 平日の5時に起床し5時30分に家を出る。そして、約2km先の24時間営業の店に入り、朝錬と称して本を読んだり、考え事をしたりしていた。やはり、充実した生活にはゆっくり考える時が必要である。これからも続けていきたい。
4.山歩きが楽になった。これはいったいどういう訳かと考えて、ようやく分かった。山歩きで特に登りの場合に必要な筋肉は大腿四頭筋と言われている。この筋肉はスクワットでないと鍛えられないともどこかで聞いたことがある。しゃがんで伸びての繰り返しである。実技では中腰になる。そして移動時に立ち上がる。これで、知らず知らずのうちに、スクワットになっていたようだ。
5. 新しい仲間が出来た。昨日の打ち上げの中でも、今日の修了式でも感が極まっていたようだ。苦しかった時、楽しかった時、失敗した時、上手くいった時、そこには必ず仲間がいた。今でもその時のことを鮮明に思い出すことができる。思い出すたびに顔が歪んでくることを抑えることができなかった。幸い、咳き込んでいるため、マスクをしていたので、悟られることはなかったようだ。
 朝、教室に入って真っ先に挨拶する顔があり、面白くない冗談に受けてくれる顔があり、地ならしをコンクリートのようにする顔があり、先生より上手に教えてくれる顔があり、とにかく元気な顔があり、前向きな言葉を投げてくれる顔があり、・・・・多くのゴッドハンドも生まれた。
 いままで、日常であり自然なこととして感じていた当たり前のことが、明日からは起きない。会うは別れの始まり、と薄っぺらに言われるが、気持ちの中ではいつまでもいっしょにいると考えている。
 一番の落ちこぼれの自分を支えてくれた多くの方々に感謝したい。
 『ほんとうにありがとう!』