波高し

■波高し
 今朝は早く起きたので久しぶりの朝錬に向かう。学校時代のコースを歩く。公園では、S先生がランニングされている。早起きとはいえ、7時前という時刻で現役時代より1時間以上も遅いが、すれ違いざまに挨拶をする。もう次の生徒が入学されているので、忘れてしまったかもしれない。
 その後、所用があって一段落した。郵便局まで歩いて行くが、風が冷たく散歩というわけにはいかなかった。通帳のみでCDで引き落とせるかの確認したが、大丈夫であった。3回に分けて引き落とす。何か疲れがどっと押し寄せてくる。
 自宅で昼食をとって昼寝をしていると家族が外食から帰って来たので、車を使い環水公園に向かう。しかし、イベントをやっているようで駐車できず、そのまま富岩運河を北上する。川の中州に鳥山が出来ている。双眼鏡で確認するとセグロカモメとカワウが100羽以上いそうである。
 新湊の方へでもと考えていたが、橋を渡るのを間違えてしまい、岩瀬浜になった。
 ホオジロが近くで啼いていた。 

 浜は風が強いため波が高くテトラポットに止まっている野鳥は一羽もおらず、遠くに数羽浮かんでいるだけであった。天気晴朗ではなく波高し。船が近くで何隻も止まっていたり、ウインドサーフィンの人がいたりと賑わいのある海岸であった。イソヒヨドリのオスがやってきた。

 寒い一日であった。

■「ウィーン家族」(中島義道著、角川書店、2008年)を読む。
「〜いつも磨き上げるように掃除をしてから仕事に取り掛かった〜」
「自分の弱さを武器に彼を支配しようとする態度〜」
「〜あるところまで行くと、もうどうでもいい、とぽんと考えもつかないことをする。」
「人を恐れることは、とてもその人を傷付けるのだ〜」
「〜この人生に何の意味もないことがくっきり浮き立ってきて〜」
「死ぬ恐怖から免れる唯一の解決策は死んでしまうことだ。」
「この人は家族なんか守ってくれないのよ。〜自分だけ可愛いんだから!」
「どうせ死んでしまうことを知りながら、人はなぜ発狂しないのであろう。この疑問に対する答えは一つだけである。それは、パスカルの言うように、死を見ないように、考えないようにしているからなのだ。」
「やっぱり自分、自分、自分ね・・・・・」
「あんたなんか人間じゃないのよ!冷血動物よ!」
「〜俺は自分を変えない、変えられない。それでいいのだ。」
「母は終日、人生の総決算をしているだろう。何度計算しても帳尻が合わず、いらいらしているのだろう。なんと虚しい人生だったことか?〜自分もこのまま、まもなく死んでしまうのだ。」
「〜愛のないものを徹底的に裁いていいという確信〜」
「屈辱感?そんなものはとうの昔に麻痺している。」
「この地上に数十年だけ生きていたことは、何の意味があるのか?」