休養

■休養
 ハイキングハイというのだろうか。毎回登山の後は気持ちが高ぶって眠れない。昨日もそうであった。夜中まで起きて朝方眠ったようだ。
 朝起きて、体の節々が痛い。幸い、脚の痛みは強くない。今回、金峰山の下山では、意識的にゆっくり歩き早朝散歩のように水平道を歩きクールダウンのつもりであった。しかし、安心するのはまだ早い。歳を重ねるにしたがって、疲労は翌々日に出ているからである。
 少し起きていても眠くなる、体がだやい。自分の体の調子には素直に従おうと、家人を送って行った後に休んでいた。
 こんな時にも用事はある。ソフトバンクから6月中に手続きしなければならないとメールが来ており、スマホに変更すると安くなるという葉書も来ていた。そこで、ソフトバンクに向かうと休業日になっている。続いて、図書館の分室に向かうと、蔵書点検日で休みであった。何かに導かれるように、全面休養日にした。

■「樹は語る」(清和研二著、築地書館、2015年)を読む。(その1)
「樹々はものを言わない。しかし、何かを話したそうにしている。」
「知らないことの無慈悲さ」
「〜人間の生活の豊かさだけを求めてきた。しかし、人間は少しも豊かになっていない。」
「樹のことをよく知ることから始めなければならない。」
ハビタットとは樹木の生育場所、生活場所のことである。」
「神奈川県大和市指定の天然記念物にナンジャモンジャの木という幹回り四メートルもある大木がある。じつはハルニレなのだが〜」
「〜まず雌蕊が成熟し、時間をずらして雄蕊が成熟する。雌性先熟といわれ〜」
「ハルニレは種子が成熟し散布された後になってやっと葉を開く」
「樹木は光合成をするために400〜680ナノメートルの波長域の光を利用している。」
「ヤナギにはメスの木とオスの木がある。」
「春には河原に出かけヤナギの花見というのもなかなかの道楽であろう。」
イヌコリヤナギの小さな種子は綿毛とともに風に乗ってフワフワと飛んでいく。種子が発芽できない乾燥した砂や土の上に落下すると風に吹かれて通り過ぎる。」
「〜オニグルミは木によって雌花と雄花の咲く順序が異なり、雌花が咲いてしばらくしてから雄花が咲く木があると思えば、その隣の木は、逆に雄花が咲いてから雌花が咲き始める。」
「川は水辺林があってはじめて川なのである。〜ただの水路である。」
「そこで親木たちはフィトクロームというタンパク質を種子にもたせた。今、発芽してよいか悪いかをフィトクロームが判断するのである。」
「一年生枝の上下の2か所の冬芽から、それぞれ一対の葉が開いている。これを春葉(しゅんよう)という。シラカンバは春葉を展開した後、しばらくしてから夏葉(かよう)を開く。」