修理?

■修理?
 今日こそは何もしないぞと誓う。しかし、8時に声がかかる。送迎担当の二番目が起きてこないのでピンチヒッターである。急ぎ、朝食をかき込み運転席へ。
 その後、三番目からすぐ戻れとメールが来る。魚津の方に友人と出かけるらしい。こずかいが目的である。
 急ぎ戻って、昨年から気にかかっていたファンヒーターの修理を試みる。これは、ペットのウサギによって電源コードがやられて動かなくなったものである。まだ、新しい。
 そこで、電源コードのみ交換すればいいと安易に考えていた。しかし、コンセントは樹脂一体成型で樹脂を剥くのは大変であることが分かった。そして、本体接続部分を確認するため、ネジを外していったが結局分からず、組み立てようとしたら、上手くいかず、大粒の汗がしたたり落ちて、結局あきらめて廃棄にした。
 そういえば、10年以上前であるが、炊飯器を直そうと電気店に持っていったら、買った方が安いと言われ買い換えた。こういう社会はどうなんだろうねえ。
 修理という概念が無くなって、買い替えということに置き換わっている。まあ、メーカーは売り上げが上がるだろうが、正しい道とは思えないがねえ。
 次いで、海外で使用するプリペイドカードの手続きに郵便局へ向かう。簡易書留なので郵便局指定であった。
 昨日、自分には役に立たないスマホにドーナツ引き換えメールが届いていた。今までは無視していたが、家人よりもらって来いという指示があり、郵便局のついでに行って来た。自分の年代では、1個無料でもらうだけでは抵抗があり、つい食べる分とコーヒーも頼んでしまう。本は読めたが、休日は騒がしいので直ぐに出た。
 昼は、二番目とファミレスで昼食後、3時間ほど読書タイムであった。二番目は試験勉強である。こういう時に1人では長続きしない。
 なんやかんやで、忙しく一日が終わっていったね。

■「孤独論」(田中慎弥著、徳間書店、2017年)を読む。
「人生はたいへんである。ならばせめて、少しでもやりたいことをやれたほうがいい。おもしろいほうがいい。」
「いまの世の中、放っておけばいつしか奴隷のような生き方に搦め捕られてしまう。」
「自らを尊しと思わぬものは奴隷なり」(夏目漱石
「自分の頭で考える」
「奴隷とは、有形無形の外圧によって思考停止に立たされた人を指します。」
「〜なんの悩みもなく、ずっと続けていけるなんてことは、作家にかぎらずあり得ません。」
「やるべきことはひとつ。いまいる場所から逃げることです。意地やプライドは余計な荷物だという〜」
「合理化はゆとりや遊びの空間を消して、むしろ人を遠ざけることになる。」(手塚治虫
「インターネットにそこまで支配されては、あなたが真に欲しいものを、目指すべきところを正確に把握するのは不可能です。なにせ自分を見失っているのですから。」
「インターネットに振り回されて、情報の奴隷になっているから生きづらい。」
「便利さには危険が潜みます。身を任せすぎると、サービスの言いなりになって思考停止にはまり込んでしまう。」
「独りの時間、孤独の中で思考を重ねる営みは、あなたを豊かにします。」
「自分の無知や無力を思い知るのは、歓迎すべきことです。」
「時間や手間の無駄を嫌い、学習の便利を追求すればするほど、結局、学習そのものの効果が薄くなる」(吉田武)
「〜本はたくさん読んだほうがいい。」
「仕事や世間の奴隷にならず、くだらない流行から逃れ、そして孤独に耐えるためには、本を読み続けなければいけない。」
「手っ取り早いこと、効率的なことばかりに囲まれた生活は味気ないし、ちょっと気持ち悪い〜」
「日々意識しないと、言葉は本当に目減りして、やがて枯渇してしまうのです。」
「他人と比較して、他人が自分より優れていたとしても、それは恥ではない。しかし、昨年の自分より今年の自分が優れていないのは立派な恥だ。」(ジョン・ラポック)
「奴隷になるな、孤独から活路を見出せ、生き抜くための武器は言葉である。」
「働いたら負け」
「霧が立ち込めて見通しが利かなくなっても、わたしは山を登るでしょう。」
「棚の上にいつもぼた餅は載っている。そこに気づくかどうかです。」