健康と長寿の祭典

■健康と長寿の祭典
 スマホに登録した予定表によると今日は燃えないゴミ取集日なので、実家の自転車などを出す。家人は遅出なので午前中は車でコーヒーショップへ向かう。
 トールサイズのマイカップを持ってショートを頼む。自分のはディカフェなので時間がかかるので後から持って来てくれる。結果が楽しみであったが、ここの店も9割ほど入っている。ホクホク。
 近くにスーツを着た高齢者が座っている。まだ8時過ぎである。新聞を読んだり、スマホをいじったりしている。この姿、会社を辞めたことを家族に言えず時間を潰しているのではないかと感じた。
 昼はラーメンを作る。野菜は100gと少なくした。

 いつもなら、家人を職場に送って行くが、今日は健康と長寿の祭典に行くため、送らない。「年寄り臭いとこなんか、行くな!」という声も聞こえたが、61歳は立派な年寄りという自覚があるので、さもありなん、である。

 岩崎さんの講演会があり、これが目的でもあった。
正面に大きなプロジェクターがあり、文字が出ている。司会の方の話は同時進行で文字に出ている。あらかじめ原稿を作ってその通り進行していると思っていた。
 しかし、岩崎さんの講演ではアドリブもある。それもそのまま文字に出る。ここでハッとした。音声入力変換システムのようだ。ここまで進化したことに感動した。

 内容はこれまでの経験したことであったが、最初に金メダルを見せて会場に回してもらったことであった。実物を見たことはないので、これは貴重な体験であった。

 雨が降りそうで降らず、帰りも歩いて帰宅した。

■「敗者の想像力」(加藤典洋著、集英社新書、2017年)を読む。
「敗者の想像力とは〜自分が敗者だというような経験と自覚をもっていないと、なかなか手に入らないものの見方、感じ方、視力のようなもの〜」
「かくも従順に、抵抗もせず、不当なことを受けとめる」
「日本は、敗戦を終戦と言いかえたし、占領軍も、自分を進駐軍と言いかえた。」
「(ビギニでのブラボー実験)は、水爆実験というより、水爆実験事故だった〜」
「日本は米国の属国なのだ」
「二十一世紀は〜負け派のスタイルがもっとも有効なモデルになる〜」
「〜敗北をそのまま受けとめる勇気、度量、気分をもては、面白いことが起きる〜」
「直立不動とはビンタを受ける時の姿勢であり〜」
「つまらないものにこそ面白みがある。」
「命を惜しんだからである。その結果、彼は死なずに奴隷となる。」
「〜批評というのは、本を一冊も読んでなくても、百冊読んだ相手とサシの勝負ができる、そういうゲームだ〜」