牡蠣

■牡蠣
 昨晩の間の積雪は思ったより積もっておらず、峠は超えたようだ。
 こんな日はじっと部屋に閉じこもっておとなしくしようかと思ったが、たまには贅沢もいいのではないかという危うい考えが頭をもたげた。自分の贅沢の一つは、季節の旬を頂くことである。
 まず、先週から漬け始めたかぶらずしならず、だいこんぶりずしを上げた。

 何せ初めての試みであり、味見というよりは毒見の感覚で試食する。「ウ〜ん、マ、ま、不味い!」まあ、食べられないことはないので、自分で処分することになろうが、ダイコンとブリの組み合わせはダメのようだ。やはり、セオリー通り、ニシンでやればよかったかも。もう一回できるので、今度はどうするか考慮中である。
 だいこんずしのリカバリーで牡蠣を食べに行く。一番目が好きで小さい時には、能登方面に何度か食べに行った。大きくなってからは、申告敬遠制度を先取りされている。
 地元にも牡蠣の美味しいのがあると情報を掴んでいた。それは、ウォーキング大会に出た時に紹介された情報だった。スマホで調べてすぐに分かった。

 ここのウリは深層水牡蠣ということであった。こんな自分でも生食用の牡蠣とそうではない牡蠣があることは知っている。主な違いは、育てる場所で生食用は遠くで育てられる。これは、牡蠣が食べるプランクトンが良いものと悪いものがあり、生活排水に近い場所では悪いプランクトンが多く、生食では食べられないらしい。
 そして、ここは悪いプランクトンのない海洋深層水で育てられているので、良いブランクトンばかりなので美味しいという。

 カキフライ定食と焼牡蠣のハーフサイズを頼む。隣のテーブルではフルサイズの牡蠣を頼んでいたかと思うと、お代わりという声がする。店員さんは、すぐ前の水槽で上からホースで海洋深層水を注がれて育てられている牡蠣をトングでつかんで入れて来る。
 味は、驚いたね。今まで食べたことのないような美味しさであった。焼牡蠣については、レア状態、ミディアム状態、ウエルダン状態と試す。
 久しぶりにリッチな気分に包まれた。雪はひどく、視界が100mもない状態が断続的に続く。まあ、ランチの後は喫茶店である。いわゆるジャズ喫茶である。

 ここは地域的には有名な店で、ふたの付いたカップは良かったね。まもなく、NHKの美の壺という番組のテーマソングもかかる。こういう音は、パソコンでは聞けない。時間のたつのも忘れ、飲み物が無くなった時点で帰路に着く。
 途中、ホワイトアウトに近い状態もあり、雪がひどい。

■「気になる木がわかる」(林 将之著、廣済堂出版、2011年)を読む。(その5)
「ウメ・モモ・スモモ
① 花柄・・・ウメとモモには花柄がなく、スモモとサクラ類には花柄がある
② 芽・・・・ウメは開いた芽(芽鱗)に毛がなく、モモは毛深い
     モモとスモモは枝の一か所に花・葉・花と3つの芽が並ぶ
③ 花の色・・ウメは白、モモは桃、スモモは白、サクラ類は薄いピンクが代表的であるが栽培品種が多く区別は困難
④ 花の時期・・ウメは2〜3月、モモ、スモモ、サクラ類はほぼ同時
⑤ ウメ・・・・葉先が長く伸びる、葉柄が赤くなることが多い
⑥ モモ・・・・葉は長く中央付近で幅が最大
⑦ スモモ・・・葉は中央より先端で幅が最大」
「縁起木
ナンテン・・・難を転じる、2回奇数羽状複葉、落葉樹のセンダンやタラノキも同様
ユズリハ・・・古い葉が紅葉して落ちることから世代交代、子孫繁栄
③ ザクロ・・・・実に赤い種子が多数入っていることから、子宝のシンボル
④ カシワ・・・・枯れ葉が春まで落ちずに残るので子孫繁栄、葉は柏餅
⑤ ダイダイ・・・子孫繁栄、実は食酢や正月飾り
⑥ マツ・・・・・長寿延命
⑦ ヒイラギ・・・魔除け
マンリョウ・・商売繁盛」