講演「里山のこれから」

■講演「里山のこれから」
 今日も昨日と同じで二人を送ることになった。道路の渋滞は緩和しており早めの動きになった。そこで、パン屋さんに入り朝食と昼食を買う。
 送った後、子供たちが起きて来るまでの間、朝食兼用でコーヒーショップに入る。
 トースト半分と卵とコーヒーで400円もする高級店であったが、本も読みたかったので入る。
 ゆで卵を剥いていて思い出すことがあった。もう30年も前でSEをしていたころは一日に4回は喫茶店に入っていた。朝は隣のビルにある喫茶店でモーニングであった。新聞を読みながらなので、ゆで卵を剥いていると白身の部分が新聞のインクで黒ずむ。そのまま食べていた。今回は黒くならないので、なおいい。
 今日は昼から国際会議場で講演会があるので出席することにしていた。天気がいいので歩いて向かう。なんと久しぶりにアーケードの中でEさん夫妻に出会った。二人とも知り合いである。いつも仲がいいなあと見ている。
 開演まで少し時間があるので、和風庭園と茶庭を見に行く。

 茶庭は入れないようだった。いつもならカルガモハシビロガモマガモなどで賑わっているお濠には野鳥がいない。見れば水は澄んでおり餌が無いのかもしれない。最近の情報で新潟県瓢湖という白鳥の越冬場所でも湖が凍ってハクチョウは分散していると報じていた。
 会場に入ろうとしたら、なんと五右衛門さんがいるではないか。仕事の途中の隙間時間で講演を聞くという。並んで座った。始まるころは、あの国際会議場が満席で、通路や最後部には立ち見が2重に出来ていた。こんな多くの人を見たのは初めてではないだろうか。

 内容で記憶に残っているのは;
・日本の自給率は40%となっているが、これはカロリー計算においてである。当然、家畜の飼料も含まれる。金額計算をすると自給率は70%になる。
・石油や原子力が駄目なら植物エネルギーでという話もあるが、現代はエネルギー多使用時代である。植物エネルギーで賄えるのは我々の生活の4%だけである。
・大学を辞めた時の青空の青さは普段見ていたよりも明るかった。
・現代は情報化社会である。医者はパソコンばかり見て患者の顔も見ないで診断するし、銀行へ行けば身分証明を要求される。そういうものが大事なのであって、実体はノイズとして扱われている時代になった。
・環境を考える時、周りが変化していると思うが、実は人間は自分が変わっているという意識が少ない。骨も7年で入れ替わっている。その点、自然は簡単に変わらない。里山に入って自分を発見してください。
・座観

■「気になる木がわかる」(林 将之著、廣済堂出版、2011年)を読む。(その22)
「シデの仲間
① イヌシデ・・・幹は白黒のしましまが目立つが樹皮はなめらかで凸凹がない、葉先はあまり伸びない
② アカシデ・・・樹皮はうねが現れやすい、葉柄が長めで葉の先端が伸びる
③ クマシデ・・・樹皮はミミズばれ状の筋、側脈が多い
④ サワシバ・・・樹皮は縦にひし形上に裂ける」
「ヤブで引っかかるトゲのある木
① メギ・・・・トゲがありヘラ状の葉が数枚束になってつく、鋸歯がなければメギかオオバメギ、鋸歯があればヘビノボラズ、別名:コトリトマラズ
② ノイバラ・・小葉は3〜4対、くし形の托葉、トゲは湾曲し鋭い
③ サルトリイバラ・・葉はほぼ円形で縦に筋が数本、巻きひげは2本出す、別名:山帰来(さんきらい)
④ クサイチゴ・・葉は三つ葉形とはね形がある、トゲは小ぶり、両面に毛が生える、花は4〜5月、実は5〜6月で食用」
「秋に咲くツツジ
モチツツジ・・・5つに裂けるラッパ状の花、葉は幅広く、しわがあり、毛深い
ヤマツツジ・・・枝先に5枚前後の葉、両面に金色の毛が散らばる
③ コバノミツバツツジ・・枝先に3枚、裏は網目、葉が大きいのはミツバツツジ
④ バイカツツジ・・・枝先に6枚前後の葉、葉柄にねばる毛、梅の花に似る」
「冬芽
① ネジキ・・・水滴形で赤い、樹皮はねじれる
② クズ・・・・葉痕は顔に見える
③ タカノツメ・・・葉痕は細いV字が何層にもなっている。
ムクロジ・・・葉痕は笑った顔やサルの顔に見える、先端の小葉がない
⑤ マルバアオダモ・・冬芽は青紫色、枝を折って水に浸けると薄く青色に染まる、冬芽も対生」