下北沢

■下北沢
 ようやく東京入りである。久しぶりに高速バスに乗ったが、両端の席はカーテンが引けるようになっていた。予約した時は残り2席ということで中央の席であった。いびきが気になって眠れなかったようだ。
 新宿のバスターミナルは驚いた。以前のように寒空で待っていなくてもよくなった。それにしても、思い切ったことをやったと思う。
 新宿駅から小田急線で20分ほど、そして駅から5分ほどで三番目のマンションに到着する。いい天気である。荷物を置いて、冷蔵庫などを確認する。次いで、Wi−Fiに接続する。今日の午前中は散策と買い物に当ててあるが朝が早いので開いていない。

 仕方が無いのでファミレスでモーニングを食べる。下北沢はこれだけのタイトルの本を読んだためか、憧れであった。下北沢商店街は大きかったというか、広かったというべきか。いくつもの通りが縦横とひしめいている。お金があれば入ってみたいラーメン屋さんも多い。


 初めての人間を迷子にするには十分であった。10時になったのでスーパーを探すも見つからない。東京のスーパーはビルの中にあることが多いので遠くからは分からない。そこで、警察に行って教えてもらう。スーパーからの帰り道が分からない。道路整理の人に教えてもらう。まだ、スマホに頼るほど落ちぶれてはいないつもりだ。
 昼を済ましてから散策である。幹線道路をまっすぐに進む。
 途中、ジンチョウゲの香りがするので探して撮る。

 代々木公園まで徒歩30分であった。ホームレスがたくさん集まっている。そして、終点の原宿までも1時間弱であった。
 イヌノフグリの仲間のような花が咲いていた。

 いい天気の中を歩くと気持ちいい。結構アップダウンがあり足腰にもいい塩梅である。こんな天候が多くあると前向きな気持ちになるだろうなあ、などと考える。
 もう、ここまで来たら明治神宮だろうと入る。

 野鳥も濃い。下手な山の中よりも多いのではないだろうか。しかし、樹木が高く常緑樹が多いことで暗く、声だけであった。変わった声は聞こえなかった。シジュウカラヤマガラエナガムクドリヒヨドリ、ハシボゾガラスとカワラバトである。
 野鳥観察は池の方に行けば何かいるだろうと向かうと、500円必要というので止めた。
 本殿である。左右のクスノキの大きさに驚いたね。

 外周を回っていたので一周したようだ。しかし、別の入口へ出てしまった。道路の市街図を頼りに動く。
 突然、懐かしい建物が見えた。記憶は薄いが、ドイツへ行くときに宿泊したような思いがある。バイキングスタイルの食事というものを生まれて初めて経験したのもここだったと思う。

 今日は、ウォーキングシューズなので足裏は大丈夫であった。気温も高く、午前中と合わせて6時間ほど歩いてるので疲れもあり、15分ほどの距離のコーヒーショップに入る。カフェインレスが無かったので、これが最初で最後である。

 夕飯は、昼に仕込んでいった五目炊き込みご飯である。3合は多いなあ。2日分はありそうだ。