石鎚山 撤退

石鎚山 撤退
 今年、四国の剣山を登頂した。そして、今度は石鎚山と決めていた。何かの縁でAさんが石鎚山登山を希望していることが分かり、ご一緒することになった。
 計画は自分が立てたため、いいかげんでずさんであった。剣山の経験もあったので、ナビで16時間と出ているが、4時間ほど短縮できるので、前日の19時ごろまでに登山口に到着し、車中泊であるが十分に眠って、登山道が見え始める5時前から登り始め、昼頃に下山するというものであった。登山口は、土小屋である。
 地元を朝7時に出発し、いつものように一般道を使い、1時間ごとに運転を交代する。CDは数枚準備し、軽快な音楽を聴きながら走らせる。
 しかし、京都で渋滞につかまった、剣山の時とはナビの案内する道が違う。もちろん、車も違う。ようやく、混雑を抜けて岡山県に入ったところで、Aさんから車中泊する標高はと聞かれた。今回は両名シャラフ持参である。少しぐらい気温が低くても大丈夫である。そこで、スマホで調べていると、石鎚スカイラインの時間規制のページが見つかった。今年は、土砂崩れがあって通行止めの期間があり、回復したという情報は掴んでいたが、無料であるにもかかわらず時間規制があった。この時期は7時〜18時までとなっている。
 残り200kmであったが、18時までには間に合わない。そうすると、ゲートの前で車中泊ということになるが、朝は7時からであるので仮に、7時にゲートを抜けて登山口に着き、準備していたら8時ごろになるだろう。その時刻から登り始めると、Aさんは、コースタイム以下で下山できるであろうが、自分ではコースタイム+2時間は見ないといけない。そうすると14時過ぎになる。Aさんは、勤めておられるので、どんなに待ってもその日の0時までである。15時間かかるとみて、14時に出発すると、午前5時になってしまう。その時間から職場へ行くのは無理と判断し、撤退することになった。