あれこれ

■あれこれ
 医者の薬は良く効く、もはや咳だけになり、その頻度も薬を飲むごとに下がっている。毎朝の日課で朝刊を読む。政治・経済欄はすっ飛ばし、地方の記事のタイトルを目で流し、おくやみ欄を凝視する。自分より若い方が亡くなっておられる。その中に知っている方と似たような名前があった。フォレストリーダー同期のKさんである。
 まさか! 同姓同名だろう。業務にも意欲的に出席されている。まったく元気な方である。そして、新聞を綴じてくつろいでいると電話が鳴る。
 同期のKさんが亡くなったという涙声での連絡であった。竹林伐採の業務中のことという。
 正直、ショックであった。本人も自覚されてなかっただろうと、準備も出来なかっただろうと、何とも云えない思いであった。これは、世の中の老人が希望するピンピンコロリという亡くなり方である。ピンピンコロリの何がいいのか!
 午前中に男の料理教室があるので歩いて向かう。今日は和食だという。
今日も800円の高級ランチである。

 会費と材料費との差額が講師料になっていることはっきり分かる。最初にそう云う風に説明を受けていたらもっと楽しかっただろうにと残念でならない。一つためになることを聞けた。ホウレンソウのおひたしであるが、家庭で食べている、いわゆる野菜を茹でてしょうゆをかけて食べるのはおひたしではないという。きちんと、ひたし汁に浸けていただくのがおひたしだという。今日も5名が休みであった。
 料理教室を終えた後に講演会があるので、4kmほど歩く。途中で図書館に寄ったが蔵書整理日で休みであった。国際会議場は満員であった。

 森林インストラクターの二次試験の準備をしているが、なかなかまとまらない。10分の面接では、原稿用紙10枚程度の内容がないと対応できないだろうと考えているからである。それでも、緊張して7割程度しか出せないだろう。二次試験ではいやな思い出がある。昔、中小企業診断士試験で二次試験を2回も落第してしまったことがある。トラウマになっている。

■「AIのある家族計画」(黒野伸一著、早川書房、2018年)を読む。
「年寄りこそ身体を鍛えなきゃいけないよ」
「今のAIは、自動運転ネットワークで繋がってますから、交通のすべてを専門のサーバーで管理しているんです。」
「サバの水煮缶は低カロリーで、身体にいいDHA・EPAも多く含まれている〜」
「企業はAI化により大幅なコストダウンに成功したが、その見返りとして消費者を失った。」
「若いうちに色々悩み、失敗することによって、人は成長する。」
「空気のいいところで、土仕事でもすれば、お前の醜く出っ張った腹も随分へこむぞ。」
「心臓が、生まれた時に定められた心拍数を超えたので、静かに機能を停止したのだ。」
「新しい所長さんはなんと、ドローンなのだという。」
「生きる目標がなくなると、人の死期は早まるという。」
「形あるものはいずれ滅びるのが、自然の摂理だ。」