散財

■散財
 50代の初めのころだったと記憶しているが、100歳までの収支計画を立てていた。これは、現在でも毎年更新している。ところが、見落としがあった。厚生年金基金の収入が抜け落ちていた。まあ、わずかであるが思わず微笑む。そして、今月から厚生年金とそろって振り込まれる。このことに気を良くして、登山ウエアを新調した。高かったが、この歳になるとウエアの性能に助けてもらわなければならないと考えて敢えて高額製品を購入した。
 その後、帰宅途中に新しいラーメン屋さんを見つける。ラーメンは自分で作った方が安いし、美味しいと思って滅多に行かなくなったが、なんと味噌ラーメンに力を入れているラーメン屋さんのようで、ちょうど昼時刻なので入った。
 少し高いが野菜味噌ラーメンを注文する。さりげなく、作り方を見ていると麺を茹でているお湯に、野菜も入れて茹でているではないか。これでは、野菜のエキスは丼には入らない。この段階でNGとした。
 しかし、味噌そのものが美味しかったので、自分が作るのよりも美味しいと感じた。まあ、値段は3倍以上かけたので当然であろう。

 一時間の間に「諭吉さん」が飛んで行ってしまった。

■「眠れないほど面白い『古事記』」(由良弥生著、王様文庫、2018年)を読む。
「ぬえ(とらつぐみ)」
「春になると山の神が降りて来て田の神となるが、案山子は、その依り代として立てられたものだ。」
「〜名前をもらうというのは、相手の力を得ることにつながるからだ。」