梅雨

■梅雨

 先日梅雨入りが発表された。そして、暦の上では、夏である。平野部はじめじめするが、標高の高い所はいい。昨日の上高地では平野部に比べ10℃ほど気温が低く、初夏の清々しい雰囲気が味わうことができ最高であった。その上、自然の中の散策は、心身とも浄化してくれるようだ。

 昨晩は、ウォーキングハイというのか、脚に疲労があるためか、なかなか寝付けなかった。それでも、いつの間にか眠ってしまったようだ。今日は家人は休みで三番目が帰省するので、脚の痛みを堪えながら外出する。

 出掛けは降っていなかったものの、一駅歩いたところでポツリポツリと来た。傘は昨日のリュックに入ったままである。リュックの中には図書館の本が入っているのバス停へ向かう。

 セカンドオフィスに到着したものの、何をするでもなく、BGMに心を預ける。

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 おもむろにに予定を確認すると、向こう一ヶ月間で登山関係が3件入っている。おそらく、いくつかは梅雨のために中止になるだろ、などと思う。そろそろ再始動に向けて・・・・と、考える自分がいる一方で、別に頑張らなくてもいいんじゃないのか・・・・と、考える自分がいる。どうなるかは、自分の感性のみが知っている。

 静かな中にゆったりしていると、突然‘’ガシャーン‘’という音に思考が中断させられる。建設中のビルの足場を撤去している音であった。もうこれだけで、朝のゴールデンタイムが台無しになった。しかし、文句を言うべきではないであろう。彼らが、汗水流して納税してくれるので、毎日こうしてコーヒーを飲んでいられるのである、と思うようにしている。

 何気なくレシートに目をやると、アンケートに応えるとサイズアップクーポン券が当たるというので、これに応える。長居になる可能性のある時に使おう。

 店の中のBGMは、11時頃からポップス調に変わった。テンポのいいリズムは元気にしてくれる。エアコンの効いた店で、少し本を読んでいたら睡魔に襲われる。直ぐ本と目を閉じる。眠い時にには眠るのがよろし。もう出ようとしたが、まだコーヒーが残っている。後一時間ほどと決めて再び目を閉じる。

■「われは歌えどもやぶれかぶれ」(椎名 誠著、集英社、2018年)を読む。

「老人は不良であるべし」

「~砂漠で熱さのために遭難死している。」

「~ボーッと二時間ぐらい机にむかって何もしていなかったり~」

「店は時代を反映するというが本当だ。」

「太ったヒトがひっきりなしに食っているのは満腹中枢がマヒしているわけではなく、その肥満体を維持するため、中枢が連続食いを促している~」

「一生の時期は限られている。~人生の時間の浪費だ。」

「面白いことに‘’鬱屈‘’が強くなると、原稿を書くことに逃げるようになる。」

「そういうときにスマホプランなどいじっているのがいいのだろうけれどアレは絶対使わないと決めている。じいさんにスマホは恥ずかしい。」

「‘’終活‘’~‘’死‘’の分野に‘’活‘’はなじまない。」

「ぼくはパソコンはやらない(できない)からそれに似たスマホもやらない。」

「~火星のテラフォーミング~‘’火星の地球化‘’」

「~なんでもない漢字を加速度的に忘れている~」

「~力つきるまで書いていて、フと気がついたら死んでいた。」

「~‘’落石注意‘’といったってどう注意したらいいのか~」

「本を読むにはそれだけ精神が積極的でなければならない。」

「お骨仏」

「まもなく息をひきとるように睡眠に戻っていったようだ。」