図書館

■図書館

 毎日暑い日が続いている。太平洋高気圧の影響ということが分かっていても、いい加減でうる覚えの若いころの夏と比較したり、昔常夏のハワイを羨望した記憶も忘れ去り、日本は熱帯地方に近づいているのではないかと訝り、やはり地球温暖化のせいだろうかと思ったりしながら、車は豊かな社会の代名詞、便利な生活必需品とばかりに二酸化炭素を排出しながら生活している人の何と多いことか。こういう人たちのことをある番組では、ボ~ッと生きていると洒落ている。昨晩は夜中に所用で起きたので、そのタイミングでエアコンを消した。朝起きたら消えていた。今日も6時過ぎに目が覚めた。家人が休みなので、そのまま洗顔だけして出かける。久しぶりで図書館の学習室で勉強をすることにした。歳を取っていろいろな器官の衰えを感じているものの、無駄な抵抗と知りつつも脳の老化は遅くしたいと、自分の感性が訴えている。

 2kmの距離なので徒歩30分以内であるが、外へ出た途端にもわ~ん、とした雰囲気に包まれるともはや歩こうという気が削がれる。今日もバスかとバス停を見やると待っている人は誰もいない。行ったばかりのようである。バス停に到着して時刻を確認したが、腕時計がないので無駄であった。日陰で待とうとしたら、交差点の向こうにバスがいる。1分ほどの待ちで東京の電車より待ちが短い。東京の電車は何という名前だったか忘れた。国電だったかね。都電は違ったと思う。

 直ぐに降車場に着くが図書館開館まで2時間ほどあるので、セカンドオフィスに向かう。薬を服用するためにモーニングサービスを注文する予定である。この時、大変なことを思い出した。薬を忘れたのである。まあ、一日ぐらい飲まなくてもいいだろうとイーグルス的に考える。店に着くと長蛇の列ができている。店の中には並べないので、外まで列が延びている。10名ほどか。そこで、先に席を確保した。この店は400円以上でくじ引きが引けるキャンペーンをやっているとメールが届いていた。モーニングが390円なのでくじを引くためにMサイズに変更する。くじの中身は10枚でプラチナカードかコーヒーメーカーが抽選で当たるという内容であった。コーヒーメーカーを使って自宅でコーヒーを楽しむ人が店に来るわけがないのではないか。この景品の選択は豆を買ってもらおうというものらしいことは分かるが、8月末まで10回は行かないのでもうやらない。

 8時を過ぎたあたりで大半の方は仕事へ出かけていくのでガラーンとする。いつものようにボ~ッとしていたら、図書館開館時刻になった。今の時期平日なのに社会人用の学習室は満員である。そして、パソコンの使えない場所も一席も空いていない。夏休みなので学生が来ていると思われる。

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 まず、最初にやることは、パソコンがWi-Fiにつながるかである。キーボードが入力できない状態はほぼ毎日あるが、速やかに対応する。ここは、大丈夫であった。 

 学習室は両サイドが仕切りで区切られており静かで流石に、集中できたが30分で続かなくなった。あまり慣れないことはするものではない。ちょうど、昼時である。経済的には外食の方が安いが、自分で作れば200円程度のものに800円も払う気分ではない。

 帰りは、徒歩で帰宅する。銀行に掲げられている温度表示は35℃になっていた。しかし、適当に風があり日陰を歩く分は耐えられないことはなかった。汗は滴り落ちる手前で止まった。

昼食時に、きゅうりの漬物を出す。今回は失敗作であった。酸っぱい味がするのである。きゅうり自体も本来の味とはかけ離れた味である。家人は食べない方がいいと言うが、せっかく作ったので我慢して口に入れる。これは、漬けすぎのようである。高温の場所に置いたので、腐敗の一歩手前の味ではなかろうか。しかし、暑い日にきゅうりはいい。登山でも韓国の方がかじっているのを見かける。そして昼寝するが、このままではだらけた一日になってしまうと、近くの喫茶店へ避難することにした。外は、火傷するくらいという比喩が大げさではないような暑さである。しかし、徒歩で5分ほどの我慢である。到着したらCLOSEであった。このパターンは以前も経験していると思い出した。何せ、曜日の感覚が危うくなっており、定休日が月曜日という認識があっても曜日を忘れているようでは同じことである。ちなみに、認知症の初期症状は曜日感覚が希薄になるとあった。世の中、認知症を悪く言う人が多いが、これは最高の姿ではないか。過去の嫌なことを忘れ、世の中の常識も忘れ、迷惑をかけていることも忘れ、そして生きていることも忘れる。迷惑をかけたくないという人が多いらしいが、そういう人はまだ自分のことが分かっていないのではないだろうか。歳をとってもまだ世の中を牽引しているという感覚なんだろうかねえ。ある日、気が付いたら世の中が変わっていたという風になるんだろうかねえ。あんたの存在が迷惑だと言われたらどう対応するのだろう。六十歳を越えて企業で働いている方は辛いだろうなあと気の毒に思う。その点、自営業のように自立されている方には拍手を送りたい。羨ましいねえ。自分のように迷惑は天下の周りモノ、お互い様だという風に、居直ったら気が軽くなるねえ。

 そこで、150mほど先の店にする。やはりエアコンの効いた部屋は快適である。夕方までここで過ごすことにした。

■「正しく歩いて、不調を治す。」(田中尚喜著、クロスメディア・パブリッシング、2019年)を読む。

「小股で、腕を振らず、ゆっくり歩くことで健康は維持される」

「面白いもので、“歩き過ぎ”という考え方はなく、長い距離を歩くことで問題が生じることはありません。」

「歩いても“疲れない”がふつう」

「~医者は階段を歩くことを選択している~」

「~江戸時代はだいたい3万歩歩いていた~」

「デュアル・タスク~しゃべりながら歩くことはいいこと」

「健康上は夕方に歩くといいと言われています。」