避暑

■避暑

 今日は北海道から一番目が帰省する予定だ。往復10万円の移動費は大きい。関東方面なら新幹線で二人が帰省するよりは、車で迎えにいったほうが、重量物の運搬もできて有利であった。

 一番目が帰省すると、エアコンの部屋で過ごせなくなる。暑さ寒さも彼岸までと言われているが、来週は40℃に達するという予報も出ている。ここは、避暑場所を確保しておかなければならない。毎年のように、家人から自分の部屋にエアコンを付けたら?と言われているが、この末を見つめると不要であると応えて来た。

 涼しい間に出かけようと、6時過ぎに家を出た。しかし、店の中は混んでいる。小さい子供連れの家族が何組も入り、子供の奇声は途切れることがない。涼と朝食を求めて来ている。皆考えることは同じだろう。

 この店もせいぜい居れても3時間である。まあ、頑張っても午前中いっぱいであろう。その後は、一旦昼食に帰ってから、午後の部が始まる。問題は夜の部である。遅くまで開いている店は遠い。避暑計画は綿密に行わなければならない。

 どうも五月蠅いのは苦手である。10時前に出る。次に向かったのは、カメラ屋さんである。旅行の現像というか、今ではプリントというらしい。灼熱の中、再び歩く。汗が出ないように日陰では十分に風に当たる。しかし、汗がしたたり落ちる。川沿いの日陰では良い風が途切れることなく吹いてくれたので、リュックを降ろして汗が引くのを待つ。気温は高く汗も止まらない。この姿でカメラ店に入るのははばかられるので、アイスクリーム屋さんで涼もうとした。10時を回っているので、大丈夫だろう。しかし、ドアの張り紙は10時30分開店となっている。幾分気落ちして、歩く。カメラ屋さんについて、USBから写真を選ぶ作業を行う。店内は、冷えすぎであった。直ぐに汗が引いた。

 そして、帰宅である。6kmは歩いたと思う。

 昼食を食べてから、昼寝をするが、家人たちは空港へ向かった。夕方戻って来たが一番目がいない。富山空港と千歳空港は一便しかないので、何時に到着するかは分かる。空港で連絡を取り合って新幹線で帰省するということであった。笑い話である。思い込みは誰にでもあるが、罪のない思い込みであった。

■「定年後、うまくいく人 いかない人」(保坂 隆著、朝日新聞出版、2018年)を読む。

「人間は、見栄を張る人とはあまり付き合いたくありませんね。ところが、その“付き合いたくないと思っている人”に自分自身がなっている~」

「定年後は人柄や生き方がその人の価値として評価されます。」

「~自分の生活が金銭的に圧迫されるような付き合いは義理ではなく見栄だと思いますし~」

「残念なことに、年齢を重ねた人が尊敬されたのは昔のこと。」

「未来の出来事は必ず解決できると信じて行動すること」

「何の目的もなしにボンヤリ過ごしてしまうと、脳の働きはどんどん衰えてしまいます。」

「~“ボランティア=無償奉仕”ではなく、“誰かのためになりたいという気持ち”がボランティアということです。」