■洞山下見
この連休中の登山の自粛があちこちで叫ばれている。そうした中で男体山で遭難事故が起きた。この時期の高い山、いわゆる百名山はカチカチの雪で覆われているだろう。
緊急事態宣言が発出されているので、改めて全文を読んで見た。そうすると、不要不急の外出自粛が述べられており、運動や散歩はこれに当たらないとされていた。今の時期の里山の山歩きは素晴らしいものである。かと言って、宣言を無視することも出来ない。そのため、人がまず来ないと思える近くの低山を歩くことにした。最近のガイドブックには掲載されてないので混むことはないだろうと見込んだ。
洞山(ほらやま)は、自分の中では積雪期に登る山というイメージであったが、プロデュースしてくれたくさのさんによると可能性はゼロではないという。そこで、冬山の下見として今回出かけることにした。自宅から30分程度で到着である。
最初の難関は登山口である。ここまで、右往左往したが、こういうのも楽しいのである。なんの標識もないがここが登山口の様である。石垣が目印である。
今日は昨日ほどではないが気温は高めであったが、いい風も吹いてくれていた。私は、車を降りて登山口を見上げた途端に「脱皮」と言って、ミドルウエアを脱いだ。こういうのも珍しい。ある程度歩いて汗が出そうになってから体温調整するのが定石である。目の前には、ロープが下がっており、急登の斜面を捉えていた。杖はくさんさんから借りた。竹製であるが、非常に軽く使いやすい。
こういう急登が最後まで続くと考えていた。なかなか情報が得られなかった。
しかし、少し登ると平坦な水平道になる。こういう道は最高である。道なりに進む。
急登を登って来るくさのさんである。
私は暑くなってきたので、半そで一枚になって進んだ。
水平道や急登を繰り返しながら登山道は続く。
ここで問題が起きた。道が途切れたのだ。目に前には伐採した跡地があった。伐っただけである。今の林業では、伐った後に、地均しして直ぐに植林というのが経済的だとされているのである。自分の山を持たず材木だけを取得する、自伐型林業なのかもしれない。
ここで重要なのは、ルートファインディングである。しかし、地図が荒く無理であった。全体の感じから尾根へ出れば尾根沿いに登頂できると判断して、藪の中を進むも。これが、案の定難儀であった。
ここで、くさのさんが、速度を増し先発隊のごとく進む。そして藪の中に消える。
尾根にも道らしいモノはないので、この藪で引返すことにした。やはり、積雪期向きの山であったようだ。
それでも2時間弱山を歩いていたが、歩数は五千歩ほどであった。下山である。
そう残念な気持ちもなく。近いのでいつでも来れるという感じと、足の負荷もそこそこあるので、満足感が勝った。昼も、やっている店が少ないので、チェーン店のうどんにした。ネギとテンカスをたっぷりと考えていたが、自由に取れずお椀に小分けされていた。
久しぶりのうどんは美味しかったね。
帰宅後は、疲れを覚え昼寝してしまった。今日もいい運動が出来て良かった。