雑感

■雑感

 今日も雨である。総合運動公園を歩く。幸い、傘を差す機会はなかった。しかし、今にも降りそうなので、いつものコースは歩かず雨宿りできる施設の周りをいろいろ歩いた。造園屋さんが芝刈りをやっていた。自分が習ったのとは違う芝刈り機が活躍していた。

 樹木にも実が付きだした。

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 昼に近づいたので食材を求めてスーパーへ向かう。今日は、おろしそばに決めていた。天ぷらの種を求めることにした。今の時期の旬な野菜は、ナスとピーマンだろうとこれを買い。続いて、オクラを探すが見当たらないので諦めた。タンパク質が足りないので、冷やっこを添えようと木綿ごしを買う。

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 天ぷらは、カボチャ、ナス、ピーマンの他に、しいたけ、しょうが、にんにくにした。多かったかと思ったが、平らげてしまった。暑い日にはやっこはいいねえ。

 昼寝をしながら考えた。それは、勘違いから始まったようだ。テレビでGO TO キャンペーンという文字が盛んに出ているのを見て、強盗キャンペーンと変換された言葉が過ぎった。自分は、今回のようにふと過ぎることは大事にしたいと考えている。何かのメッセージだろうか。

 当局もお金が無くなっただろうと思うので、次の手は回収であろうと予想している。もちろん合法的に行われるだろう。観光業からも法人税所得税を納めていただくために、全額補償するわけにはいかないので、国民からも半額負担してもらうのがどうだろうと決まったかどうかわからない。金融のことに興味があったのはもう30年も前のことだったが、当時国債残高が1,400兆円ほどであった。普通ならデフォルト、つまり債務不履行な国になってもおかしくないのにそうはならない理由として、その本では国民の貯蓄が同等以上にあるので、国全体としてはマイナスになっていないと論じていた(と、記憶しているが昔のことなので記憶違いをしているかもしれない。)

 つまり、国民の財産が目当てにされていることだろう。ということは、今後、あの手、この手を使って預金を放出させるようなキャンペーンなどが出て来るだろう。これまでより慎重に生きて行かなければならなくなった。最近出てきたのが、健康寿命が男性で71歳ほどなのにもかかわらず人生百年という話である。そうすると、60歳で定年を迎えた人が、まだまだ働けると勘違いしてしまい、継続雇用してしまい、納税することになる。年金受給前に亡くなってしまえば、いい人だった、生涯仕事一筋の立派な人であったと言われて、半年後に忘れ去られるということが起きるのではないか。

 自分のような生活弱者は、このような誘惑から防御しなければならない。マスク支給券はなんとかしのげた。それでも、4割ほどの方が購入したのには驚いたね。今回、県内の観光施設に半額で行けて、うれしいのだろうかと疑問を持っていたが、多くの方が申し込まれたと知り、大いにいきそっている。

 そんなことを考えていると、家人が当たったと言っている。なんと、自宅から車で10分ほどの市内のホテルである。まあ、ホテルで食事もするし、半額ということもあり大盤振る舞いに近い行動になるんではないか。店側や税金を取る側にとってみれば願ったりかなったりである。国民の財産半分、税金半分で何割か回収できることになる。

 自分はどちらかと言えば、楽観論者である。いいかげんともいう。まあ、何とかなろうわいと考えていたが、今回のふと過ぎったことで、慎重に考えはじめた。

 そして、これから考えなければならないのは、自己防衛である。さっそく、賃金を得る活動を始めようと思う。無能な経営者のいる会社や拘束が長いところはご免である。果たして、自分のような者を雇ってくれる組織があるのかどうか。また、楽しみが出来た。

■「カネと共に去りぬ」(久坂部 羊著、新潮社、2017年)を読む。

「いずれにせよ、人は多かれ少なかれ自己正当化を求めるものだ。」

「これだけ医学が進歩したのに、寿命くらい調節できないのか・・・・」

「医者が見え透いた慰めや、いい加減な見通しを言っても、患者にはすぐにわかるもんさ」

「医療者というのは、多かれ少なかれ、患者の死を期待しているものだ。」

「小説は有害なんだ。」

「私は病んだ人間だ。」

「どんなに不幸な状況でも、事実を率直に伝えることが、患者にとっていちばんの利益になる」

「いちばん気にくわないのは、専門用語やリアルな描写で、読者の目をくらませることだ。」

「われわれは絶壁が見えないようにするため、何か目を遮るものを前方に置いたのち、安心して絶壁のほうに走っている。」

「~“自己保身の優しさ”だ。卑劣きわまりない。」

「強いものばかりが持てはやされ、世渡りのうまいものだけが得をする世の中~」

「“善意の判断ミス”で、人を死なせた。」

安楽死は、医療の敗北でもありますし」

「死ぬ人間」

「~人間はたいてい根拠のないものを信じて、生活しているのではないか。」

「~クライオニクス~それは、マイナス二百度前後で人体を冷凍保存する技術で~」

「私は酒も飲まず、煙草も吸わず、血圧は正常だし、肥満もしてない。」

「死が目の前に迫り、これで終わりかと覚悟するのはどんな気持ちだろう。」

「~馬鹿はなまじ賢くなるより、馬鹿のままのほうが幸せだという話~」

「人間は、都合のいいことは覚えているが、嫌なことは忘れてしまう。だがそれは消えたのではない。」

「科学の世界には二着はない。」

「~長い目で見れば、地道な努力をした者が報われるのだから」

「狡くて欲の深い連中が不正を働き、人を蹴落として暴利を貪っている。」

「きれい事を言っておられるのは、常に自分が安全な場所にいる人間だけだ。」

「~無駄だとはっきりわかる治療をするのは欺瞞ではないのか。」

「人はだれでも自分の人生をよくしようと、努力している。病気はそれと関係なしに襲いかかる。」

「美しく着飾った利己主義ね。」

「嘘でもまやかしでも、希望があるほうがいい。」

「老春」

「あたしは社会なんかどうでもいいわ。自分さえよければいいのよ。」

「中身が大事なんて、不細工な人間の負け惜しみよ」

「誰がためにカネは唸る」

「老人と膿」

「日はたまに昇る」

キリマンジャロの向き」

「不器用さらば」

認知症の記憶障害は、行為の一部ではなく、全体を忘れるという。」

「精神のもろい高齢者は、わずかなきっかけでうつ病を発症する。」

「八十二歳でも希望があるなどというのは、真っ赤な嘘だ。あとは衰え、弱り、ダメになっていく~」

「老齢になれば、認知症は決して悪くない。いや、むしろ望ましいのだ。」