落下

■落下

 今日も仕事ではあるが、午前中はフォレストの準備のために隣町まで出かける。遅くなったので、そのまま職場に入る。作業指示板を見ると、”投入作業”に自分の名札がない。全体を見ると、”箱詰め作業”になっていた。

 また、30秒に一個のペースかと思っていた。しかし、ラインが動くとどんどん流れて来る。休む暇はなかった。箱を交換する時に、待ち行列が出来てしまう。となりのベテランさんは、あんた忙しいね、と感心する。そして、悪い癖で、落ち着いて素早くやればいいものを、不慣れと性格が重なって、焦りながらやってしまった。その結果、商品3個を落下させ売り物にならなくしてしまった。それをライン監視員に見つかってしまい。片手でやらないで両手でやれと指示を受ける。しばらくして、人事部の偉い方が、自分のところへ来て、両手でやりましょうと指示する。正直にやってしまいましたと謝罪する。なんせ箱詰めは最終工程なので、ここでトラブルと前工程全てがおじゃんになってしまう。

 最初はスポットクーラーは寒いので敬遠していたが、途中から身体に冷気を当てながら作業した。休憩なしで続け、もう30分ほどと考えていたころに、スターウォーズのメロディーが流れ、ラインが止まる。この時間は、会社には申し訳ないが、儲けである。20分ほど休めたね。

 おそらく、ブラックリストに掲載されたと思う。もうこの作業はないと考えている。

 帰宅後、疲労が出てしまい。今日は歩数は足りてないが良しとしよう。

■「空洞電車」(朝倉宏景著、双葉社、2020年)を読む。

「死後の世界なんて都合のいい場所もないし。」

「生きてりゃ、太る。」

「死者を日々胸に抱き、思い出すためには、生きつづけなければならない。」

「才能のある人間には、たくさんの道が用意されている。」