古巣

■古巣

 話は昨日から遡る。常連さんから干支を頼まれたので製作したが、2個で良かったが何となく気になって3個製作した。本日、セカンドオフィスにて二人に渡して店を出た時、前の会社の会長とばったり遭遇した。立ち話になったが、突然常連さんに渡したクラフトを欲しいと言われた。会長と常連さんは古い知り合いであった。

 その時、1個余っていると答えたところ、14時に会社に持ってきてほしいとなった。そこで、急ぎ、帰宅しクラフトの状態を確認して13時30分に出かけた。確か徒歩で30分ほどと記憶があった。

 25分で到着し内線で総務へ電話すると「お待ちしておりました。」という返事で、気を良くした。勝手知ったる場所である。総務の女性の方に、5ケ月ほどご一緒しましたと言われたが、なんとなく覚えているような覚えていないような感じであった。

 なんせ5年ぶりである。懐かしさが込み上げて来たね。

 干支を差し上げたら、各部位について説明して欲しいという。こんな方は珍しい。そこで、各部位の植物の名前を説明したら、メモされていた。たいしたもんだ。県内でも有名な経営者の方であるが、やはりこんなマメな行動がそうさせているのだろう。

 話は多岐にわたり、途中から社長も同席され2時間近く、ぜんち節炸裂であった。

 お礼に土産をいただいたが、クラフトの金額の数倍であり一旦辞退したが、もって行かれと言われありがたくいただいた。

 この会社とは超円満退職であったので、街中で遭遇するたびに遊びに来られと誘われているが、何かの用が無いとなかなか行けない。今回、このような縁があり、久しぶりに県内の産業の状態を聞くことが出来た。

 考えて見ると、干支のクラフトを1個余計に作ったことが実現の要因であった。自分の中に何かが降りて来ていたのかもしれない。こういう感性は、大事にしたい。

 カレーウドンの記事について訂正がある。牛肉と書いたが、常連さんに確認すると豚肉とのこと。つまりカレーウドンの中に豚の角煮のような状態で入っていたということである。

■「つりが好き」(著者多数、河出書房新社、2020年)を読む。

「もちろんポイントなんか絶対に他人に教えたりしない。」

「一人きりでぶらりと出かけるのが釣りの常道だ。」

「~魚釣にカンシャクを鎮める作用があることは、私も経験している。」

「魚釣りはきまって天狗になるものらしい。」

「海老は跳ねても一代、鰻はのめっても一代~分相応の暮らしをするのがよい~」

「感激と言うのが登山の生命であるとすれば、感激のなくなった登山などつまらないであろう。」

「いったい鳥やけものを人間の食うためにのみ存在するものだと考えることが、すでに人間の堕落した証拠なのである。」

「テグス~カイコの一種からとった糸になります。この虫のからだの中にはすきとおったどろどろになている液があります。それをとって酢酸のなかでひきのばすと、細い糸になります。」