手打ちどん兵衛

■手打ちどん兵衛

 今日の予定を確認すると10時から歯医者になっている。続いて天気予報も確認したら晴れと出ている。そして、昨日の登山で長靴に切れ目が入って水が漏ることが見つかったので、長靴も買いに行かなければならない。問題なのは、昼食であると思いながら起きる。

 家人は休みであったが実家へ行くという。朝はパン食になったので二人で買いに出る。サンドイッチにしたが食べ過ぎである。

 図書館で本も返却しなければならず、自ずと出かける時刻とコースが決まった。

 歯医者は3ケ月毎に通っているが、これは誰かの本に歯を大事にしておくことは大切などと書かれてあったのである。現役時代は多忙で歯医者へはなかなか行けなかった。全ての栄養素は口から入る。そのため、歯は大事であるということに共鳴したのである。毎回、歯ブラシが当たってないと叱られる。出る前は、いつもの3倍以上の時間を掛けて歯磨きしているが磨き残しが発生している。手鏡を渡されて、カスを取って見せられる。嫌だね。それにしても、今日は長かった。歯茎の検査もしてもらっている。針のような道具を歯と歯茎の間に差し込んでなにやら呪文のような言葉を唱えておられ、歯科技工士さんが書きとっている。うがいをしてくださいと言われて口から吐き出すと真っ赤な液体が出る。多分、寿命は縮まっていることだろう。

 続いて長靴を買うために近くのドラッグストアに向かうが、品ぞろえが1種類しかなく、自分の足に合ったのが無かったので買わずに帰宅する。しかし、棚を見ていると、カップ麺に入っているテンプラが売っているのが見つかった。ここで、昼食は決定した。

 昼食は、久しぶりぶりに蕎麦を打つことにした。改善点は、薄く延ばすことであるが、なかなかうまくいかない。

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 一応十割蕎麦である。切れないように茹でなければならない。

 スープは、濃縮めんつゆにネギとシメジを入れて茹でる。テンプラも乗せて完成である。名付けて、手打ちどん兵衛

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 さて、長靴の購入がまだである。とりあえず、風呂に入る。今日は登別の湯であった。湯上りの火照りも冷ます目的もあり、ホームセンターまで行くことにした。

 流石に、品ぞろえが多い。今回は、多少高くても冬山を想定してスノーシューのバンドでもしっかり固定出来る長靴にした。かかとのバンド掛けも必要である。全品確認したら、内輪で一番近いのが見つかったので買うことにした。値段を見て驚いた。登山靴の2倍ほどの価格である。難点は少し重いことであるが、これは我慢の範囲であろう。最近、万札が羽が生えたように消えていく。今月の予定は使い切った。来月も高額支出が予定されている。老後破綻の足音が、ハタンハタンと聞こえてくるようだ。

 今日の歩数は1万3千歩であった。

■「生きるための辞書」(北方謙三著、新潮社、2020年)を読む。(その1)

「電気がないところでも、人はきちんと生きている。」

「~どう動こうと、たかが地球ではないか。」

「なにか異変があると、躰の中を洗うというのが、辺境での私のやり方である。」

「一切の仕事ができなくなり、困窮に追いこまれ、体制に属するのである。」

「~昔できたことが、忘れられない、それが老いだ。」

「魚は新しければいい、というのは正しくないのだ。」

「頭に詰め込まれている資料を、ある日、捨てる。」

「~科学を超えるなにかが自然にはある~」

「ワサビは、山葵と書く~葵の御紋~葵を食ってしまう。~ネタとシャリ間に隠したのだ。」

遊牧民たちの信仰は、天である。」

「人間は~五感が馴れたものだけをうまいと感じるのかもしれない。」

「~食いものの本質は、燃料だ~」

「~試みの中からしか、新しいものは生まれない~」

「尊大に見えるのは、尊大であるのとは違う。」

「喫煙率が大幅に下がっているのに、肺癌が増えるということは、受動喫煙で病気になっているということなのか。」

「自分は健康のため、一日二本の葉巻を吸うと言っていた、香港の老人がいた。」

「闘わないより、闘った方が、人生は豊かだぞ。」

「歳を取るということがどういうことか~臆面もなくなる~」

「もう時間がないのだと感じると、漫然とした時間が惜しくなった。」

「~自分が老人だと思ったことはあまりない。もう歳だと思った瞬間に前向きのものはすべて終わるのではないか。」

「~私はネットというものと、できいるかぎり無縁で暮らそうと思っていた。」

「~六十五歳以上の人には、親族承認が必要です。」