■期日指定
今日は終日天気がいいようだ。多くの方が冬山へ足を踏み入れているだろう。蔵王の遭難は残念であった。熊野岳は頂上に避難小屋があるので、そこで待つという選択枝はなかったのだろうか。という自分もホワイトアウトの中、見切りで出発してしまったので、人のことは言えないが・・・。
今日の予定はセカンドオフィス入店である。ならいつものことではないかと思うが、今日は特別な日なんだそうだ。常連さんから10日ほどまえから、今日の入店を打診されていた。また、ドトールの会でもあるのかなと考えていたものだ。
到着したのは8時前であった。指定席は空いていた。今日は少し早かったので間が持たないと考えて、Mサイズを注文した。
しばらくして、常連さんが次々と入店される。フルメンバーが揃った。その時、品物を渡された。この間、天ぷら屋さんで食事会の時に同席されたご婦人からのバレンタインデープレゼントだそうだ。
これには、いきそったね。この行事は既に自分の中では死語になっている。ビン底眼鏡の布袋様級の腹をしている自分には縁がないと何年も他人事扱いしていた。別の世界の出来事だと!
聞くところによると、お取り寄せで県外の有名菓子店のものという。おそるおそる紙袋から品物を取り出した。再び驚かされた。そこには、メッセージシールが添えられており、この腹ボテ高齢者は思わずクスッとなってしまった。
時間になったので常連さん達は帰られた。それまでの騒々しさが一度に止んで、静か、だと思った。
帰路は心なしか足が良く前に出たようだった。
さて、昼食である。今日の蕎麦料理は決めてあった。これには、山芋が必要である。スーパーを覗くとあったことはあったが、高い。そこで、代替えとしてレンコンにした。生卵の黄身だけをより分けて、白身は豚バラと焼いて目玉無し焼きになった。
これはいけるね。これもレパートリーに加えよう。ただ、やはりとろろ芋の方がよさそうだ。旬を見計らって取り入れよう。
そうして、食後はプレゼントの中を確認する。
この店の評判の品物のようだ。限定品であることも分かった。
もらったのはいいが、お返しも考えなければならない。大昔は3倍返しとか言っていきがっていたが、老後破綻イーシャンテンの身なので、”トウ倍返し”にしたい。
トウは等である。
こういうサプライズがあると、終日にこやかに過ごせるのでうれしいね。この場をお借りして”ありがとうございます”と心から伝えたい。
■「そして、みんなバカになった」(橋本 治著、河出新書、2020年)を読む。
「~テレビによって日本人はバカでもOKというか、バカのほうがおもしろいみたいに洗脳されてしまった。」
「中学生になったらもう漫画を読むのは恥ずかしいから読まないという線引きがあった~」
「~恵まれている人たちをそのまんまにすれば増長する~」
「~豊かになっていくというプロセスと、バカになっていくというプロセスはほぼ同じですよね。」
「~個人全集を買って、全部読むんですよ。」
「~“分かる”までにぼーっとしている時間がある~」
「自分なりの教養」
「人はいかに生くべきか」
「~一つの時代が終わっちゃったのに、その終わりを自覚していないということです。」
「~批評とは自分以外の対象を捌くものじゃないですね。」
「貧乏は正しい」
「~はじめからわかりやすい生き方なんてなくて、それがあると思いこんでいたこと自体が間違いだった。」
「老いというのは、どの人にとっても、実際にその年になってみないと想像できない未知の領域なんだ~」
「~おれはもう数字と固有名詞は覚えないぞ、と決めたら、それ以来すっかり覚えられなくなりました。」
「他人がつくってくれた安定した基礎の上に乗っかっている人たちは長生きする。」
「年寄りがすごく多いにもかかわらず、社会を運営していく政治のほうには年寄りがほとんどいない。」
「年をとって何がさみしいかというと、まわりの人間が死んでいくことがいちばんさみしいんだよね。」
「病人でいるということは、~“自分に集中する”ということ~」
「~何にもまして体力が大事~」
「ステロイドを飲むと老化作用を促進する~」
「~恥をかくことによって克服していくことでしか人は成長できない。」
「ものを知らない人間の悲しさは、知らないということがわからないことなんです。」