倒れる

■倒れる

 今日は曇り空であったが、雨が降りそうだったので、傘を持ってセカンドオフィスへ向かう。しかし、いつもの席は占拠されていた。席に座っている方も常連で、いつもは奥のテーブルに座っているのにと思わざるを得ない。

 今日は、常連さんが一人も来店されなかった。

 もうそろそろ、帰ろうとしていた時、ガッチャーンと大きな音がした。音のする方を見ると、店内に置いてある観葉植物が倒れており、その土台の瀬戸物の植木鉢が割れたのである。割ったのは、50代ほどのご婦人で、手に大きな買い物袋を提げており、これが引っかかったらしい。弁償すると譲らなかったが、店側は不問にした。

 これは、おそらくリースであろう。樹木の高さも2m弱である。驚いたことに、割れた鉢の中に、プラスチックの鉢があり、割れたのは飾り物であったようだ。リースの場合は保険で対応なんだろうか。

 これで、思い出したことがあった。だいぶ前のことであったが、奥のテーブルから飲み終わったカップなどを乗せたトレーを返却台へ帰そうとしていた男性が、顔面から倒れた。一瞬、テーブルにでも足を引っかけたと思ったが、うつぶせになりながら、足をばたつかせていたので、病気だったようだ。顔からは血が出ていた。

 この店は、よく倒れるようだ。おそらく自分の知らない時も起きているだろうと推定される。

 昼近くになったので店を出る。気分はわくわくであった。それは、昨日打ったつなぎを入れた蕎麦を早く確認したかったためだ。問題は、何を添えようかと考えながら歩いた。確認するには、ざる蕎麦の方がいい。しかし、てんぷらだと続くので、いなりに餅を入れたのをおかずのようにすることにした。巾着と言う名前で、おでんに入っているヤツである。

 帰宅後、まず揚げを調理する。餅入りは2個だけにした。

 その後、蕎麦を伸ばす。

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 百均の伸棒とプラスチックの板である。この大きさから5割ほど大きく伸ばす。

 そうして、折り曲げて切る。そば切り包丁ではないので、切りにくい。

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 昨日分かった通り、水締めはぬめりを取るまで時間を掛けて流水にさらす。

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 さて、確認である。数本を箸でつまんでつながっているかどうかを確認する。

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 大丈夫であった。次いで、食す。

 昨日の蕎麦の味はしっかり舌に残っている。それと比べれば別物であった。長野辺りの蕎麦専門店で出るような味や食感であった。今回は、つなぎを10%にした。それで、こんなにも違うのかと新たな発見である。無論、つなぎをいれない十割蕎麦の方が格段と旨い。

 さて、このロットはあと2食分あるので、次のロットを考えなければならない。

 つなぎの量を9%、8%・・・・と下げながら、もしくは、8%、6%・・・・と下げながら、切れ具合と味を評価するのがいいだろうか。それとも、コンピュータの検索システムの2分検索法(正確な名前は忘れた)のように、半分の5%で評価し、ダメなら7.5%や2.5%に半分半分で評価する方法もある。まあ、こっちの方が、いいようだ。

 適正な条件が出ればいいが、味を取るか、切れないことを取るかの2者択一にならないように願っている。十割でも水の量や捏ね方を調整することで可能になる可能性もある。現に、十割蕎麦の看板を出して営業されている店も多い。

■「愚者が訊く その2」(倉本 聰・林原博光著、双葉社、2018年)を読む。(その2)

「豊かさは、私は、採りたての“農作物”ですね。」

「~奪い合いが起こります。」

「海溝の広いやつがトラフです。」

「~太平洋プレートが年間10センチのスピードで直線的に潜り込んでいる~」

「富士山というのは、今噴火する可能性って~それは100%あります。」

「被害が出ない限り対策は取らない~」

「知らぬが仏」

「“石油が残り40年”は、大ウソです。」

「地球は“有限”、限りがある。資源はクオリティ、“質”が全て。」

「当たり前のことは秀才はわからないの。」

「大体人間ってのはがめついから、子孫のために資源を残そうなんて、まったく思わない~」

「立体農業」

「成長するには浪費させなきゃいかんから。」

「残念な国なんですよ。この国は。」

「今の日本に一番必要なのは、“優れた総論”だと思うんですね。」

「地球を危機に直面させている、人類の存在。中でも、大量消費・大量廃棄という“贅沢病”の重症患者~」

「これからは、間違いなく食糧難の時代に見舞われます。」

感染症~その時も生き残った人がいたんですよ。~1~2割ぐらい~神の隠し子~」

「人間の命は何より貴い」

「天寿は、いじるべきじゃないんです。」

「“合成の誤謬”~一人一人にとってベストな選択が全体にとって最悪の選択になりうるという法則ですね。」