蕎麦打ち失敗

■蕎麦打ち失敗

 朝方は雨のようなので、ショパンを聞く。なかないい。

 今日は家人が出勤日なので職場まで送って行く。子供も直ぐに出るというので、部屋でくつろぐ。

 帰宅したところで中途半端な時刻になった。いい天気である。まだ、昼には早いのでタイヤ交換をする。気が付けば近所の方も交換されている。

 タイヤ交換後に、空気を入れなければならない。これまでは、わざわざ給油してから入れてもらっていた。1本50円であったようだ。そして、セルフスタンドでは無料と分かってから自分で調整している。

 昼になった。今日からつなぎ2.5%の蕎麦を試食することになっていたが、捏ねる時に水分が少なく心配していた。冷蔵庫から出して、失敗と分かった。これで、4食分あるので、4回失敗作を味わわなければならない。そもそも、賄いは失敗して店に出せないモノを使っていたと思い出した。

 固い、それでも伸ばそうとするが、ひび割れが起こり、リアス式海岸のようになる。それでも、強引に伸ばすも汗が出てくる。妥協した。続いて切るが、驚いた、ザクザクと音がするし、切っている感が大きい。

 既に失敗は明確なので期待はしないが、今日はなめこおろしではなく、しめじおろし大根蕎麦にする。しかし、この時期のダイコンはダメだね。水気がないのでうまく下ろせない。ナメコがなかったので、シメジを茹でて添えた。

 天ぷらはたっぷりとあるニンジンとゴボウのかき揚げにした。

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 これは蕎麦ではないゴムである。というのが、最初の感覚であった。それでも、よく噛んでいると、かぐわしい蕎麦の味がするから不思議だ。これで、腹いっぱいになる。短いなりにもあまり切れなかったのは朗報である。当然、次のロットでリベンジである。

 問題は、残り3食分をどうするかである。

 午後からは、コーヒーショップに行ったが、駐車場が満車で停めることが出来ず場所を変える。今日みたいな日は外へ遊びに行けばと思うが、2軒目も混んでいる。

 幾分、落ち着かなかったが、少し気分がまぎれた。この店のBGMは最高である。つい、思考が止まってしまう。若い頃、気が狂ったように聞いていたポップスである。タイトルは忘れたが、聞いたことがある音楽に気分がいい。特に、ローズガーデンは良かった。パソコンでもたまに聞いている。何かのドラマのテーマ音楽で使用され、そのドラマの主人公が自分と同じ名前であったことから半世紀ほど経っているが覚えている。

■「天涯の海」(車 浮代著、潮出版社、2020年)を読む。

「~“うっかり”が許されるのか?」

「負け続ける人間は、悪事もろくにやりきれん。」

「“守る”ことと、“変えない”ことは同じではありませんよ」

「~酢方に関わることになって以来、身体の調子が以前より良くなった~」

「神仏は、耐えられぬ試練は与えませぬぞ」

「眠っている間に、苦しまずに逝かれたようです。」

「~思い出すのはいい思い出ばかりだった。」

「逝く方は、寿命を受け入れているから、案外さっぱりしたものなのです。」

「品質を落として信用を失うのは、愚か者の所業だ!」

「失敗することを怖がっていては、小さくまとまってしまうばかりだ。」

「~もし私が、利益を己のために使っていたなら・・・それこそ“夢の跡”しか残らなかった~」

「自然の脅威を前に、人はあまりにも無力であった。」

「これまでも、考えに考え抜いて解決しない問題が、湯船で寛いだ途端、天啓のように降りてくることが度々あった。」

江戸前の四天王である“蕎麦”“鰻”“鮨/寿司”“天婦羅”~」

「初代が家を興し、二代目が基盤を作り、三代目が発展させるーーー。」