タダの温泉

■タダの温泉

 今日は朝から多忙である。朝シャンをした後、朝食を食べるが、家人が行事の為早めに出かけるというので、茶碗も片付けずに職場まで送る。帰路、子どもから送れの連絡があり、とんぼ返りで送る。その後、銀行へ学費の振込みである。2行あるので大分待たされた。そして、待っている時に、知人のTさんから、ランチと温泉のお誘いがあった。

 11時少し前に自宅まで迎えに来て頂く。先ずは、ランチである。今日は珍しく、回転す鮨屋さんであった。何でも先着20名にお得なランチがあるという。ここは、自宅から数分であった。ほとんど開店と同時に入店する。タッチパネルで目当てのランチを選ぶと、残り8つと表示される。今日は平日であるが、すごい人気である。

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  大変美味しく食べていたが、食べ始めて直ぐに、満席ですというアナウンスが流れる。まだ、開店から13分しか経過していない。

 温泉は最後にしようと散策を行うことにした。これはコブシである。

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 知人のTさんは、毎回温泉についても丁寧にスマホで調査され、特徴のある温泉を選んでくださる。しかし、今日はタダの温泉であった。今日が、リニューアルオープンのようだ。

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 入って驚いた。報道機関の方々が何社かたむろしている。自分は、避けるようにして脱衣所へ入り、浴槽へ向かった。と、と、ところがそこにはカメラを持った報道機関の方が服を着たまま待機していた。自分が再び避けるように湯船に入った。しかし、気持ちがいい。今日の温度は少し高めであるが、極めて気持ちがいい。報道機関の方はその様子を見ていたからだろうか。「撮ってもいいですか?」と聞いてくるものだから、隙を突かれたようであったが、「腹は困ります」と応え、湯船につかっている姿を撮られた。そうして、夕方のテレビで放映されたのであった。

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 知人のTさんと並んで山を見ているところも流された。

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 今日だけ、無料開放であった。

■「三匹の子豚」(真梨幸子著、講談社、2019年)を読む。

「オアシスに遭遇することもあるだろうけど、それすら“罠”だからねーーーー」

生活保護を受けるには、持ち家があっては難しいんです。~それで、生活保護を受けられず、餓死したケースのある~」

「でも、甘やかしてどこがいけないの?」

「言葉の暴力は、力の暴力以上に、人の心を壊します。」

「・・・自分がなにもしていなくとも、ちょっとした瑕疵をみつけては攻撃してくるのが今の世の中だ。」

「いつでもどこでも自分が最も正しくて、間違っているのは自分以外の人間だと、思ている。」

「仕事は、一種の戦い・・・・・化かし合いですからね。」

「~募金をしたという行為が重要で、それにより、今まで犯したいろんな罪がチャラになったような清々しさすら覚える。」

「若年性認知症。つまりそれは、過去をチャラにできるということだ。」

「・・・・なにもかもが、中途半端だ。まるで、私の人生そのもの。」

「~小説も、なんだかんだいって、自分の過去の傷口を広げる作業。」

「・・・・踏み台にされただけなんだよ、僕は」

「こういう名刺を作るやつは、死ぬまで“何者”にもなれないって」