買い物指令

■買い物指令

 今日は家人が早出である。出がけにスーパーのチラシが見たいという。もうそろそろ安売りする時期だと言う。新聞は取ってないので、スマホでチラシを渡す。そうすると、あれこれと8種類の食材の購入指令が発出された。忘れないように、スマホにメモしておく。

 家人を送ってから直ぐにスーパーに行くが開店前である。雨の中、シートを倒してくつろぐ。駐車場での順位は2番目であった。10分前ぐらいになったので起き上がって確認すると、駐車場はほぼ満車で、開店待ちの扉の前に30人ほどの列がギヤの下にできている。

 開店してからゆっくりと店に入る。雑菌の温床だと考えているマイバックはもたず、使い古しのレジ袋を持って入った。無事指令通りの食材が買えた。

 それからセカンドオフィスへ向かう。空いている。本を読んでいたら読めない漢字が出て来た。ルビはない。一か所なら無視しようと思ったが、また出てくる。そこで、調べることにした。「孕」という漢字である。漢和辞典では部首索引という調べ方があるが、はて?この漢字の部首は何なのか?四苦八苦してようやく「はら(む)」ということを突き止めた。こういうのがあると、自分の教養の低さをはっきりと自覚してしまう。お金が無く無教養な病気持ちの腹ボテ老人、というのが自分のキャラになった。

 年齢が似たような高齢の男性が二名入店された。コーヒーをマグカップで頼んで打合せのような話をしていたと思っていた。話が終わると、そのまま出て行ってしまった。後には、飲み干されたコーヒーカップが2個置かれたままである。これは、愉快である。

 最近の世の中で頭にくることが数多くあり、いちいち構っておられないと感じているが、セルフサービスというシステムに疑問を持っていた。店の人件費を節約するためにお金を払ったお客の負担を強いるシステムである。まあ、コーヒーショップではあまり感じないが、宅配便の再配達連絡、ペットボトルのフィルム剝がし、ホテルのネット予約、金融機関のATM、セルフのガソリンスタンド・・・・・・。これで、潤っているのは企業だけであろう。まったく、笑いが止まらない状況なのであろう。ペットボトルのフィルム剥がしなど、関係業者の利益を出すためというようにはっきり打ち出してくれればまだいいと思うが、ワクチンが接種できるだの、環境意識を高めるためだの、消費者として常識だのと詭弁と思われるような理屈をこねている点がいやだね。しかし、自分は気が弱いので、黙って、フィルムを剥がし、キャップも取って、回収ボックスに入れている。

 昼は、最後のそばである。寒かったが、おろしそばにした。付け合わせであるが、スーパーで半額の肉を買おうと入ったが、豚バラ肉は安くなっておらず、鳥のササミが半額なのでそれを購入する。ちょうど、知人のTさんからタケノコを一本いただいたので、タケノコと油揚げと鳥肉の煮物を作った。どんぶり一杯になった。

 しかし、ササミが2本残ったので、蕎麦といえば、鳥天ぷらだろうと考えたが、2本程度では、面倒であるので照り焼きにした。今回も贅沢な昼食になった。

 食後は、マストの昼寝である。だいたい20分ほど熟睡すると急に元気になる瞬間があり起きる。手打ち麺が無くなったので、新しく打たなければならない。今度は、ラーメンである。

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 これで、6食分である。蕎麦は3日が限度であるが、ラーメンは日持ちがしそうなのでロットスケールを上げた。ゴマダレ冷やし中華、ミソラーメン、マーボ麺など、今からメニューが楽しみである。

■「百年の弧舟」(志賀 泉著、荒蝦夷、2021年)を読む。(その2)

自衛隊が町から逃げていった」

「~安心して呼吸ができます。」

「当たり前の日常が、涙が出るほどありがたかった。」

「悪魔ができることは、神さまが創られたものに手を加えることだけです。その手には名前があります。“欲望”です。」

「同情されてもけっこう傷つくものなの。」

「希望がなければ生きている意味がない。」

「自分の何が悪いのかわからないから悩みは深く~」

「怒りは相手を傷つけるだけでなく自分も傷つけます」

「恩人だった原発はいまや、宇宙の秩序を乱す大罪人です。」

「植物って強い。」

「東電が支払う補償金も受け取らなかった。」

「補償金で納得したら自分が駄目になる。」

「運命を受け入れろという常套句にも、運命を与えた側の狡猾な知恵が隠れている。」

「“生きろ”という励ましは“死ね”というより残酷だ。」

「人類最初の殺人だってカインとアベルの兄弟殺しなんだから。」